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私たちの活動

【南スーダン】小学校における衛生普及活動

ピースウィンズ・ジャパン(以下、PWJ)の活動地である南スーダンでは、不衛生な住居やトイレの環境が、人々の基本的な衛生知識の不足と相まって、コレラをはじめとする感染症の流行を引き起こしています。私たちは、これらの状況を改善するために、首都ジュバにおいてトイレや給水施設を整備するほか、人々に衛生知識を普及する活動を行ってきました。今回は、活動の一つである小学校における衛生クラブ員研修活動を紹介します。

この活動では、各小学校で衛生クラブ員と呼ばれる生徒による自他推薦によって選ばれた男女12人の生徒に対して、衛生知識に関する研修を行いました。3日間の研修内容は、初日は衛生の基本的な概念やその重要性のほか、清潔に身体を保つ方法、具体的には定期的に水浴びをすることや爪を短くすることなど、せっけんを使った手洗いの方法、せっけんがない場合どうすればいいか、実際には石灰を使うことなどを学びます。また、生徒たちはフルーツなどの生ものの扱い方など食品衛生も学びます。2日目3日目には、ごみの片付け方や、コレラをはじめとする感染症の症状や予防法、さらには家庭で作ることができる経口補水液の作り方なども学びます。

手洗い方法を説明する様子(マハド小学校)
手洗を練習する様子(マハド小学校)

この活動の目標は、限られた生徒たちに衛生知識を伝えることだけではありません。研修を終えた衛生クラブ員たちは、朝礼や全校集会、朝食後の休み時間を利用して、教室をまわって啓発活動や、校庭で手洗いを実演することで、正しい衛生知識をその他の生徒にも広めます。また、それだけでなく、衛生クラブ員から衛生知識を学んだ生徒たちが、彼ら彼女らの家族、両親や親戚に同様の知識やメッセージを広めていくことも期待されます。加えて、PWJは同小学校で劣悪な状態にあったトイレの改修も行っていますが、基本的な衛生知識が広まることで、改修後のトイレがきれいに使用されるようになると考えています。

実際に手洗いを練習する女子生徒( AICバラク小学校)
研修中一生懸命ノートを取る生徒たち( AICバラク小学校)

研修後、マハド小学校の衛生クラブ員として活躍するモハマドさんにインタビューしたところ、こう話してくれました。

「研修で正しい衛生知識を身に着けてから、家庭や学校における身の回りの衛生に関して観察してみるようになりました。研修を受けたことで自信が湧き、他の生徒や家族にも衛生に関するメッセージを説明するようになりました」

水の浄化方法を説明する様子(マハド小学校)

最初は12人の生徒たちに対する3日間の小さな研修ですが、その知識が他の生徒にも伝わり、さらにはその両親や親戚、その知人に伝わっていくことで、ジュバ内の衛生環境が少しずつでも改善していくことを目標に、PWJはこれからも地道に活動していきます。皆さまのご支援を引き続きよろしくお願いいたします。

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口座名義: 特定非営利活動法人 ピース ウィンズ・ジャパン広報口
 
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