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【フィリピン・ルソン島水害支援】現地からの報告

8月中旬に発生した台風ウトア(フィリピン名:ラブヨ)や豪雨による洪水のため、フィリピン・ルソン島では約49万世帯が被災しました。ピースウィンズ・ジャパン(以下、ピースウィンズ)は8月31日に2名のスタッフを派遣。現地パートナー団体のCitizens’ Disaster Response Center(CDRC)と連携し、緊急支援を開始しています。
ピースウィンズが食料を配布した地域の住民の方々から、被災当時やその後の状況をお聞きました。
リサール州サン・マテオ市バナバ
テレシタ・ガティルさん(45歳、夫,子ども6人,嫁2人の10人家族)
フィリピン洪水被災者への聞き取り ピースウィンズ・ジャパン
「自宅は胸の高さまで浸水し、近くの学校に3日間避難しました。夫は大工の仕事をしていますが、仕事のない日も多く、洪水で収入が途絶えてしまいました。お金を借りて、家族全員がどうにか食いつなぎました。
この地域では毎年のように洪水が起こります。けれども外部からの支援はほとんどなく、政府からもわずか1食分の食料しか配布されません。引っ越したくても、そのお金もありません。
今日は、日本からの支援食料をもらうために、川を渡ってきました。これで本当に助かりました。日本の支援者の皆さんに感謝しています」
ラグナ州カランバ市リンガ
マリナ・メンディオラさん(74歳)
フィリピン洪水被災者への聞き取り ピースウィンズ・ジャパン
「夫に先立たれ、4人の子どもを2009年の台風で亡くし、今は身寄りもありません。この年齢では仕事もできず、半年前には事故で怪我をしたために、今は物乞いをしながら暮らしています。
今回の洪水ではベッドの下まで浸水しました。
この地域の住民の多くが漁師をして生計をたてているので、毎年洪水被害があっても移住などできません。
この近所では、洪水発生以降、支援物資が何も配られていません。日本からのこの食料支援が初めてです」
ピースウィンズは、このように行政の支援が届きにくい地域を重点に、7地域で食料を配布しています。
報告:川井 慧、イ・チャンウ
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