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【パキスタン】南部水害被災者緊急支援の進捗~シンド州ダドゥ郡の被災者の声~

洪水が発生したダドゥ郡パリヤ町のラマン・コソ村に住むザリン(47歳、9人の子供の母親)さんは、「将来何が起こるかわからない。今年は洪水によって私たちは根こそぎ全てを失い、いつどこで生活を再開できるのか分かりません」と述べました。
 


洪水後具合の悪い息子を世話するザリンさん

 
洪水が起こる前、ザリンさんは家畜を飼っていました。彼女は小さな農地を所有し、日雇い労働者の夫がいました。洪水後、彼女は2頭の水牛、種、肥料、そして家屋もすべて失いました。夫も仕事を失いました。「私たちは1日2回の食事をしていますが、2週間後には食料の在庫がなくなるので、1日1食に減らさなければなりません」と彼女は言いました。
世帯調査の結果、多くの洪水被災者が、飢餓を回避するために、すでに1日1食をとっていることが分かりました。
 


裨益者選定時に話をザリンさんから聞くスタッフ

 
「小麦の種まきの時期が迫っているのに、私たちの土地はまだ水面下にあります」と、彼女は言いました。土壌は洪水によって飽和状態にあり、冬の季節にかけて非常に遅い速度で乾燥した土地になると言います。「2022年の洪水が、2023年の洪水にも起きかもしれないと心配しています」と、付け加えました。と言うのも、この村は2010年から12年、2018年から19年、そして2022年にも洪水が繰り返されています。気候の変化により、回を重ねるごとに洪水は深刻になっています。
ピースウィンズは、パキスタンのシンド州で洪水被害を受けた人々への緊急食料・非食料品の支援を行っていますが、「これは意義深いことです」とザリンさんは言います。「少なくとも私と9人の子どもたちは、今後数ヶ月間、1日2回食事をすることができます」と、食料・物資のパッケージを受け取った後、彼女は語りました。
 


食料・物資のパッケージを受け取ったザリンさんの娘

 
パリヤ町では、ザリンさんのような人々を支える社会的基盤はあるものの、被災前から開発の遅れ、インフラの未整備、少ない生計資産、飲料水の不足、家畜の飼育に必要物資の欠如など、慢性的な脆弱性を抱えています。今すぐにでも被災者の必要性に対処しなければ、コミュニティに負の影響が起きると私たちは懸念しています。ピースウィンズは、パキスタンの人々への必要な支援を届けてまいります。皆さまの引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
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