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私たちの活動

ドンヤン村で村人参加の道路修復完了

今年5月のサイクロン「ナルギス」で大きな被害を受け、被災から半年がたっても大きな痛手の残るミャンマー沿岸部のディディエ地区ドンヤン村で、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は村人たちと協力して、道路の修復工事を実施しました。村の中心を貫くメインの道路は、サイクロンのために、冠水してしまっている所が多くありましたが、修復後は、オートバイが村の中まで来れるようになり、住民の生活にも変化が現れました。

多くの村人が参加した道路修復工事

多くの村人が参加した道路修復工事
(C)Peace Winds Japan

以前、調査のためにPWJスタッフが村を訪れたときには、スタッフは泥水に足を取られながら村を横断するしかなく、道路修復の必要性をまさに身をもって痛感しました。

冠水して細い竹橋がかけられていた修復前の道路<br />苦労して橋を渡るPWJ現地スタッフ、ナインナイン・アウン” src=”https://global.peace-winds.org/jp/act/myanmar/img/MMR_Assessment_Dedaye_Ni080925_16_m_s.jpg” width=”180″ height=”135″ /></p>
<p>冠水して細い竹橋がかけられていた修復前の道路<br />苦労して橋を渡るPWJ現地スタッフ、ナインナイン・アウン<br />(C)Peace Winds Japan</p>
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<p>村人のなかでも、農地を持たず、漁船や漁具を使って漁業に従事することもできない人たちは、12月後半以降の農繁期に農家を手伝って収入を得るまで、現金収入の道が全くありません。そのため、この道路修復の工事は、そのような村人が中心となって行うことにし、道路修復の計画を立てるところから、作業中のルール作り、作業後の道路の管理方法を決めることなど、すべてを村人たちが行いました。</p>
<div class=作業には女性も参加

作業には女性も参加
(C)PWJ/Hiroko TAKAHASHI

修復作業初日は、朝早くから村人が集まりました。人びとは、作業に参加する喜びをこう伝えてくれました。
「自分たちの村の道路修復に参加することができて、とてもうれしいです。村で仕事がないときに仕事ができて、とても助かります」
「村の道路が良くなるとみんな喜んでいます。道路がよくなったら便利になって助かります」
1日に20人の村人が交替で働き、25日間かけて道路の修復が完成。さっそく、村の人たちは、村中にメガホンで呼びかけました。
「この道路は、PWJの協力によって修復されました。これからこの道路をちゃんと管理していくのは私たちの責任です。みなさん、家の前の道路が壊れていたら直すようにしましょう。水牛や豚を道に入らせないようにしましょう」
できあがったのは、土を盛り、竹材などを使って簡易に修復した道路ですが、それでも村人の暮らしはだいぶ違ってきています。今まで村の外から来る人たちは、村の中まではオートバイで入って来れなかったのですが、道路修復後は、オートバイで村の中まで来れるようになったため、他の村との往来が楽になり、頻繁にオートバイで村を訪れるようになったようです。

修復を終えた道路自転車でも村を行き来できるようになった

写真左:修復を終えた道路
写真右:自転車でも村を行き来できるようになった
(C)PWJ/Hiroko TAKAHASHI

このドンヤン村でPWJは、道路修復に引き続き、村の人たちと協働で村の玄関口ともいうべき船着場の修復にも着手しました。村人の暮らしを支える環境が、一歩ずつでも被災前の状況に戻ることで、彼らの再出発に少しでも貢献できればと、心から願っています。

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