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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2008.7.29

日本人スタッフが初の物資配布〜チョンダール・チャンの村人とも再会

ミャンマー 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、5月2〜3日にミャンマーを襲ったサイクロン「ナルギス」の被災者支援のため、7月7日からエヤワディ管区ディディエ地区で緊急生活物資の配布を行っています。村での配給はこれまで、PWJのミャンマー人スタッフが事業パートナー機関であるミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)のチームと協力して実施してきましたが、物資配布のための日本人スタッフの被災地入りが認められ、7月25日に被災地のウトゥー村で日本人スタッフによる初の物資配布を行ってきました。

被災者にビニールシートを渡すPWJ齋藤=ウトゥー村

被災者にビニールシートを渡すPWJ齋藤=ウトゥー村
(C)Peace Winds Japan

今回、被災した村に入った日本人は、私(齋藤)とPWJ統括責任者の明城徹也、支援活動で連携しているJPF広島プロジェクト駐在事務所の出口友子さんの3人。UMFCCI副会頭・ゾー・ミン・ウィン氏率いる支援委員会メンバーも一緒に行きました。
ウトゥー村での物資配布に先立ち、ウトゥー村の対岸、チョンダール・チャン村を目指します。この村は、7月7日にPWJが最初に緊急生活物資を配布したところです。ここで、6月13日にヤンゴンのUMFCCI本部で会い、村の情報を教えてくれた村人たちと再会する予定です。
ヤンゴンを朝6時に出発、車で約2時間かけてディディエの町の船着き場に到着、さらに船に乗り換えて川を下ります。ディディエを出て約2時間、村の船着き場に到着しました。村人たちとは、被災地入りの許可が下りたら物資配布のときに村を訪ねることを約束していましたが、7月7日・9日の配布のときには立ち会いができなかったため、今回ようやく約束を果たすことができました。

お世話になったお礼の品を渡すPWJ明城=チョンダール村チョンダール・チャン村の子どもたち

写真左:お世話になったお礼の品を渡すPWJ明城=チョンダール村
写真右:チョンダール・チャン村の子どもたち
(C)PWJ/Masaharu SAITO

船着場から村までの道沿いの家々の軒下には、PWJが2週間前に配ったバケツや洗剤、プラスチックの手おけなどが置かれており、人びとが配布物資を日々の暮らしに使っている様子がうかがえました。5月末にヤンゴン入りしてから覚えたカタコトのミャンマー語で、「ミンガラーバー(こんにちは)」と声をかけると、家の入口に座っている村の人たちが微笑んでくれました。頬に黄色い「タナカー」という日焼け止めを塗った子どもたちも、恥ずかしそうに手を振ってくれます。

物資を受け取った村の家族(チョンダール村)

物資を受け取った村の家族(チョンダール村)
(C)PWJ/Masaharu SAITO

村の人びとの協力に感謝を伝え、降りしきる雨の中、物資配布を行うため対岸のウトゥー村へ向かおうと船に乗ると、ここでトラブルが。チョンダール・チャン村にいる間に干潮となり、乗ってきた大型の船では出発できないことがわかりました。潮が満ちるのを待ってから船を移動することにし、急きょ、私たちは小型の船に乗り換え、ウトゥー村へ向かうことに。でもこの小型船、屋根がないのでした…。海からの荒波で船体を左右に大きく揺らしながら、空からは雨が降りつける中、対岸を目指します。

校長先生と生徒たちとPWJ齋藤=ウトゥー村

校長先生と生徒たちとPWJ齋藤=ウトゥー村
(C)Peace Winds Japan

ウトゥー村には現在127世帯が暮らしていますが、サイクロンでは70人以上の犠牲者が出たそうです。船着き場から配給場所へ向かうと、そこは崩壊した村の学校の代わりに授業に使っている建物でした。
私たちはすぐに、家庭用の緊急生活物資一式を詰めた「ファミリーキット」と、広島県から提供されたビニールシートの配布を始めました。ファミリーキットの中には株式会社サタケ(東広島市)から提供されたインスタントライス2袋もミャンマー語に訳した「作り方」とともに入っています。名前を呼ばれ、順番に入ってくる人びとに、20kgほどもあるファミリーキットの袋を渡します。女性やお年寄りはとても袋を持ち上げられないので、村の若者が手助けして袋を運び出します。予定していた127袋すべてを配り終わると、今度は学校の生徒たちのために制服とノート・鉛筆を校長先生に引き渡しました。
こうしてウトゥー村での物資配布をすべて終え、村を船で出発。途中ディディエで夕食をとり、ヤンゴンに戻ったのは夜の9時半でした。雨にも降られたものの、予定通りの日程を無事に終えることができました。自分の手で被災地の人びとに直接、支援物資を渡すことができて、感慨もひとしおの一日となりました。今後は、ディディエよりもさらに遠いピヤポン地区での配給が始まります。10000世帯分の物資配布を完了するまで、まだ長い道のりですが、2つの村で出会った人びとの笑顔を胸に、さらに着実に事業を進めていきます。

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