ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2014.11.20

【ミャンマー】無電化村に電灯を! ソーラーランタンの寄贈を受けました。

ミャンマー 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、この度、パナソニック株式会社から同社製品のソーラーランタン90台の寄贈を受けました。これらソーラーランタンは、ミャンマー・カレン州の無電化村でPWJが展開するソーシャル・マーケティング事業に使われ、村人の生活や経済活動、子供の学習環境、そして、災害に対する備えの向上を目指します。
panosonic 寄贈式典2panosonic 寄贈式典
写真左:寄贈式典の様子.写真右:寄贈品を受け取る齋藤
<田舎の村には電気がない>
ミャンマーの電化世帯率(全国平均)は3割以下で、最大都市ヤンゴン市内でさえ約7割です。また、農村部は非常に低く、特に遠隔地の村のほとんどは無電化です。そうした村では、ロウソクや油ランプ、車載用のバッテリー(電気のある近隣地において有料で充電する)により夜間の明かりを確保しています。国全体として電力不足の状態にある中、村のこうした状態が近い将来に解消される見込みはありません。
<ソーラーランタンは切り札になりうるが…>
消費電力が少ないLED電球の登場により、近年、村の生活において実用的(十分に明るく、充電時間も少ない)で比較的廉価なソーラーランタンが開発されています。こうしたソーラーランタンの普及が村の生活向上に寄与する切り札になることが期待できますが、経済的に苦しい村の世帯にとっては、まだ気軽に購入できるほどに安い製品ではありません。
panasonic ランタンソーラーランタン写真(PWJ)
写真左:寄贈を受けたソーラーランタン.写真右:点灯時の様子
<“ソーシャル・マーケティング”>
こうしたソーラーランタンのような“ソーシャル・プロダクト”(人々の生活の向上など、社会に便益をもたらす製品)を広く普及させるため、PWJはミャンマーのカレン州の無電化村において、ソーラーランタンの“ソーシャル・マーケティング事業”に着手しました。ソーシャル・マーケティングとは、社会的問題の解決を目的として、製品やサービスを社会に浸透させるマーケティングを意味します。
<無料配布ではなくレンタル>
村人は、夜間の室内の明かりのため、ロウソク購入やランプの油代、バッテリー充電代としてこれまでにもおよそ3,000チャット/月(日本円で約300円)ほどの出費をしています。ソーシャル・マーケティング事業では、PWJからソーラーランタンを供与された村の開発委員会が、同額程度に設定されレンタル料で希望する世帯にソーラーランタンを貸し出します。村人にとってはこれまで以上の経済的負担をせずにソーラーランタンの便利さを享受できることになります。
毎月納めるレンタル料の合計がソーラーランタンの価格と同じになった時点で、ソーラーランタンは“原価償却”されたとみなし、村人に譲渡されます。ソーラーランタンを無料では配布をしないことにより、村人に外部への依存心を植え付けることを回避し、また、事業経費を大幅に削減することが可能となります。
<“夜間照明”に留まらない>
家庭にソーラーランタンがあると、日没後でも仕事や作業が可能になり、子供が勉強できるなど、夜間にも生産的活動時間を確保することができます。また、懐中電灯として防災用品(カレン州は頻繁に洪水に見舞われる地域です)にもなります。
さらに、ミャンマーで近年に爆発的に普及が広まっている携帯電話の充電も、ソーラーランタンについているUSB端子から可能です。携帯電話の利用により、都市との情報ギャップの解消、経済活動の促進(例:農産物の市場価格情報入手、モバイル・バンキングの活用、他)、防災情報の入手など、村の生活の向上が期待されます。
<回収された代金で防災事業>
徴収されたレンタル料は、村の防災事業の資金に使われます。雨季の降雨、河川の氾濫による洪水に見舞われることが多いカレン州の村で、洪水時でも使える道路や橋、防災備蓄倉庫、堤防の整備などの、災害の軽減を目的とした活動が計画されています。
※本事業は、現地NGOのCommunity Development Association をパートナーとして、JTI Foundation からの資金助成を受けて実施しています。

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