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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2009.9.10

ヴォインジャマに現地で珍しい「つるべ井戸」建設

リベリア 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)はリベリア・ロファ州で、帰還民の支援を進めていますが、このほどヴォインジャマで新たに集落共同の井戸を建設しました。現地では、手動ポンプ式の井戸が広く普及していますが、PWJは今回、完成後の維持管理のしやすさに着目して、日本やアジア各地で見られるつるべ井戸をつくりました。他の地域では、つるべ井戸も見られるものの、ロファ州では、複数の支援団体が井戸の設置を行っていますが、つるべ井戸は、これまで全くといっていいほど見当たりません。

完成した「つるべ井戸」

完成した「つるべ井戸」
(C)PWJ/Shitau MIURA

つるべ(釣瓶)とは、井戸の中の水をくむために、縄の先につけられた桶などの容器を意味します。つるべ井戸は、掃除も容易で、つるべや縄なども、住民たちが簡単に直すことができます。PWJではこれまでの井戸建設の経験から、住民自身が維持管理できる、つるべ井戸をロファ州に導入することを考えました。
意外なことに、住民たちは反対でした。「井戸を設置してほしい」との要望を受けて、数カ所の集落を訪れましたが、いずれも「つるべ式は面倒」「労力がいる」などの声が上がりました。維持管理のしやすさなどを説明するうち、受け入れる集落が出てきました。
「容易な修繕」が一番の目的であるため、井戸建設に使う資材はすべてリベリア国内で入手可能であり、定期的に交換が必要になる部品は、住民がとくに容易に入手できるものである必要がありました。PWJは、現地代表を中心にエンジニアたちと話し合いを重ね、井戸のデザインや資材の種類などを決めていきました。
最適な素材を探すために、首都モンロビアとロファ州を何度も往復しながら、建設を進めました。初めての様式のために、とまどっていたのは住民だけではなく、PWJの現地スタッフも当初はなかなか、つるべ井戸の良さを理解できませんでした。一つ一つの手順を手探りで進めたため、完成までには予定よりも時間がかかりました。

完成した「つるべ井戸」 井戸の管理について学習する住民たち

写真左:完成した「つるべ井戸」 の全景
写真右:井戸の管理について学習する住民たち
(C)PWJ/Shitau MIURA

このつるべ井戸が、とうとう完成です。スタッフはもとより住民にも大きな達成感がありました。井戸の引き渡し前には、主だった住民を招き、井戸管理のために必要な手順などを学習する講習会を開きました。自分たちの井戸をどうやって管理するか、何が大切なのか、住民から質問がどんどん出てきます。みんな、大変な熱心さで講習に参加していました。
井戸の引き渡し当日は、あいにくの小雨でしたが、集まった住民は繰り返し感謝の言葉を述べ、責任をもって井戸を管理していくことを約束してくれました。

引渡式でPWJ三浦と集落のチーフ

引渡式でPWJ三浦(右)と集落のチーフ(中央)
(C)Peace Winds Japan

*この事業は、「フェリシモ 地球村の基金」の協力を得て、実施しました。

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