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私たちの活動

学校の近くに教師用の宿舎を整備

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、2004年から本年度までリベリア北部のロファ州にて学校建設事業を継続しています。学校の整備は、校舎の建設のみでなく、トイレと井戸が併設されることが条件になっています。しかし、こうした施設すべてが整っても、村で学校を開校するに当たっては、教師の不足が大きな問題となっています。

リベリア国内で教師が絶対的に不足していることに加え、教育省からの給与の遅延などが教職を目指す人びとの意欲をそぐ形となり、特に地方の学校では正規教師は1名のみしか配置されず、残りの教師は地域住民がボランティアで対応するといった状況も少なくありません。正規の教師資格を持った人たちは、少しでもいい給与が得られる別の職に就く傾向があります。
このような状況を少しでも改善するため、村の学校に付随して教師用の宿舎が建設されています。宿舎が整備されていれば、その学校に教師を招へいしやすくなるからです。PWJは今年度、村と協力して合計9校で教師用の宿舎を建設しています。

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写真左:Mabmo小学校に建設された宿舎
写真右:Tamba Taylor小学校宿舎
(C)PWJ/Maho MIURA

このたび、完成した6校の宿舎の引渡し式が行われ、教師、生徒とともに、多くの村人が集まり、宿舎の引渡しを盛大に祝いました。施設建設資金を提供した国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)ヴォインジャマ事務所の代表も出席し、宿舎の鍵を各学校の校長に贈りました。

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写真左:テープカットを行う三浦真穂
(C)Peace Winds Japan
写真右:HCR代表からLorloe小学校校長へ鍵と証書を贈る
(C)PWJ/Maho MIURA

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生徒たちが歌でお祝い
(C)PWJ/Maho MIURA

本事業では、村人たちに建設作業を担当してもらい、PWJは資材を提供するとともに、建設についての助言を行い、必要な機材の貸し付けを行いました。そのため、自ら建設にかかわったことで、村人たちの自信につながり、自分たちが完成させた施設をとても大事なものと感じているようです。このように、受益者が自らかかわっていく形で実施できる支援のあり方について、今後とも検討を重ねていきます。

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