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【東アフリカ干ばつ】難民キャンプでも安心できる住まいを!

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、ケニア東部のダダーブ難民キャンプで、ISSB (インターロッキング・スタビライズド・ソイル・ブロック) の仮設住宅を建設しています。
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PWJは2011年10月に初めて現地に入り、2011年の干ばつ被害により新たに流入した難民たちの厳しい住環境を目の当りにしました。難民は、破れたテントの中で暮らしており、盗難や女性の性的被害が起こるなど、治安が悪く、伝染病が蔓延する危険性も高くなっています。安全に暮らすためには、より堅固な仮設住宅を建設することが必要です。
この地域に暮らすソマリ民族は、遊牧で生計をたてており、木の枝をくみ上げた伝統的なドーム型の住居(写真下)を、ビニールシートで補強しています。

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しかし、半乾燥地で木が少ないこの地域に、難民45万人の住居を作るための膨大な木の枝はありません。また、小枝は燃料としても使われます。難民が自分たちで家を作ったり、燃料となる小枝を集め始めると、この地域の住民と資源を奪い合うことになり、時には部族同士の争いに発展してしまいます。そこで、国連やNGO、難民の代表、地域住民の代表で話し合い、土から作ったブロックで仮設住宅を建設することになりました。

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本事業で建設している仮設住宅で使っているのは、ISSB(インターロッキング・スタビライズド・ソイル・ブロック)というブロックです。土質によって混合比は変わりますが、土とセメントを8:1の割合で混ぜて圧縮することで、普通の土ブロックよりも固いブロックになります。上の写真のようにブロックの上面と底面に凹凸があり、重ねるときにセメント糊を使わなくても、住居として十分な強度を持ちます。



【動画】仮設住宅のブロック製造の様子

PWJが担当しているイフォ2キャンプでは、約2万世帯がテントで暮らしています。PWJを含めた5団体が、2012年末までに2千戸の仮設住宅を完成させる予定です。一世帯でも多くの家族がテントから仮設住宅へ移れるよう、事業を進めていきます。
*本事業は、Japan Platformによる資金や寄付金などにより実施しています。

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