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私たちの活動

【ケニア】新型コロナウイルス影響下での他団体との連携

ピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)はケニア北西部のカロベエイ難民居住地区とその周辺地域で衛生啓発活動を行っています。ここでは、国連や他NGO等、様々な団体が活動していますが、新型コロナウイルスの流行がケニアでも懸念される中、感染拡大予防活動を団体の垣根を越えて行っています。

その一例として、4月に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を中心に、7,500世帯を対象にした物資の配給が行われました。UNHCRがコアリリーフアイテムとよばれる、石鹸や貯水用ポリタンクといった生活必需品となるような物資を配給し、他NGO団体が手洗い用の水を供給する簡易給水システムや物資の配給センターの設置を担いました。そして、衛生啓発を担当する団体としてPWJは、受益者が手洗いを行う簡易手洗い施設を設置し、配給前に手洗いを実施しているかを確認し、感染拡大予防のための手洗いの重要性を伝えました。また、配給の場では、写真に写っているように石灰で地面に線が引かれ、PWJは人々が適度な距離を保てるよう、ソーシャルディスタンスに関しての説明も行いました。


手洗いを実施しているか確認

ソーシャルディスタンスを促すためのマーキング作業

こうしたPWJをはじめとする各団体の取り組みのもと、石鹸や貯水用ポリタンクといった新型コロナウイルス感染拡大予防にも必要な物資の配給は、ソーシャルディスタンスが保たれながら無事に完了しました。それぞれの団体が持っているリソースはたとえ限られていたとしても、協働作業を行うことでそれぞれの良さが引き出され足りないところが補われて、結果としてコミュニティに良いインパクトを与えられたと信じています。また、新型コロナウイルス感染拡大の状況下、団体の垣根を超えた連携は情報や知識の共有でも行われており、例えばPWJのスタッフ達は、新型コロナウイルスと最前線で対峙しているパートナー団体から、感染予防策や彼らの活動についてのトレーニングを受講し、情報提供なども受けています。このような状況だからこそ、団体の垣根を超えて知識の共有や活動の改善を行うことで、各団体の新型コロナウイルス対応能力が向上し、その結果コミュニティ全体における感染予防の意識や知識も高まっていくと考えています。

引き続きPWJは、難民や周辺地域住民の人々はもちろん、国連や他NGO、政府機関といった他団体とともに、必要なニーズに対し活動を続けていきます。新型コロナウイルスは、人類全体にとって新たな脅威ですが、私たち1人1人が団結し、協働し、地球規模の危機を乗り越えるための、重要な機会だと考えています。

※本事業は、ジャパン・プラットフォーム、UNHCRからの助成金や個人・法人のみなさまによる寄付金により実施しています。

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