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私たちの活動

【熊本地震】避難者同士をつなぐ料理の力

9月14日で熊本地震発生から5ヶ月が経過しました。ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)はパートナー団体(公益社団法人Civic Force、一般社団法人アジアパシフィックアライアンス・ジャパン)と、益城町にて支援活動を継続しています。
最大で18ヶ所あった益城町内の指定避難所も、今では益城町総合体育館1ヶ所に集約されました。それに伴い、ほかの避難所からユニットハウス村へ避難してきた世帯もいます。主な理由としては、未だに仮設住宅の抽選が当たらず、ペットとともに入れる避難所がなくなってしまったほか、応急修理をした自宅が先日の余震(8月31日震度5弱、9月1日震度4)で大きく揺れ、子どもが自宅で眠れなくなり避難してきたなど、理由はさまざまです。皆さんは「行先が決まらないと先へ進めない」「避難所がどんどん集約されてプレッシャーを感じている」と先への不安をにじませています。
そんな中、新しい入居者と以前からの入居者の交流の場となっているのが、炊き出しです。PWJは、広島県神石高原町でPWJが運営する地元特産品のアンテナショップ「マルクトプラッツ」と連携し、ユニットハウス村で入居者の方々にバランスの良い食事を提供しています。メニューはアラビアータ、ラタトゥイユ、キーマカレーなど、広島県神石高原の食材をふんだんに使った野菜たっぷりの料理です。9月16日時点で計17回、マルクトプラッツのスタッフが広島県から料理を運び、現地で提供してきました。

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広島県神石高原町にあるマルクトプラッツ

再春館製薬所芝生広場でテント村を運営していたころにも、マルクトプラッツのスタッフは5日間、炊き出しを行いました。その際、避難されている方々が毎日手伝いをされ、お料理教室のような和やかな雰囲気となり、避難されている方にとっての気晴らしとなっていました。
ユニットハウス村に届いた料理はコミュニティスペースでお皿に盛りつけて配膳しますが、入居者の方々が自発的に料理の温めや配膳を手伝うこともあり、料理の話に始まりお互いの話をするなど、交流を深める良い機会となっています。長引く避難生活によりコミュニティが日々変化していく中で、マルクトプラッツから届けられる料理が交流を深める手助けとなっています。支援にはさまざまなかたちがありますが、料理は健康面へのサポートのみではなく、心を豊かにし、避難者同士をつなぐ力もあるということを感じています。

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熊本

地震発生から5か月が経ち、被災された方々によって次へと進むステップがそれぞれ異なる時期となりました。PWJは被災された方々それぞれのニーズにあった支援を今後も続けていきます。
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