ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

地域復興・教育

Reconstruction

2014.9.26

【東北支援】「子どもたちが地域で遊ぶ機会を」と夏休みのイベントを支援

日本 地域復興・教育

東日本大震災の発生から3年半がたちました。被災地ではかさ上げ工事や復興公営住宅の建設などが進む一方、子どもたちの遊びを取り巻く状況には、未だに震災の影響が残っています。震災前は地区の子ども会が実施していたキャンプがなくなるなど、子どもが参加する地域行事は減っています。そこで、子どもたちに「遊び」から地域のよさを知ってもらおうと、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)はこの夏、津波により大きな被害を受けた宮城県気仙沼市で、地域の特色を活かした3つの子ども向けイベントを支援しました。
8月2日に同市唐桑地区で行われた、地元のNPO法人「あすわ」・「森は海の恋人」共同主催のイベントは、地元の子どもたちが素潜りを体験するものでした。8人の子どもたちが参加し、マスクやシュノーケルのつけ方、潜り方の説明を受けた後、海に入りました。震災後初めて海に入る子もいましたが、「海は少し冷たいけど、気持ちいい」と話していました。
「震災前から少子化が進み、子どもたちが海で遊ぶ機会は少なくなっていましたが、震災後はさらに減っています」と話すNPOスタッフの畠山信さん。畠山さんは、イベントを通じ、唐桑の魅力の一つである海の魅力を、子どもたちに感じてもらいたかったそうです。PWJはイベントに必要な、シュノーケリングマスクやクーラーボックスなどを支援しました。
子供遊び東北・子供遊び
写真左:海に入る前にシュノーケルの説明を受ける子どもたち、写真右:海に入りはしゃぐ様子
8月6~7日には、同市鹿折地区の鹿折公民館主催のキャンプが、地区内の白山小学校を会場に開かれました。以前は、地区の子ども会主催で市外のキャンプ場で行っていましたが、地域の活動が減ってしまったため、今回は同公民館が地元の小学校を借りて実施しました。
このキャンプの特色は、地域資源でもある竹を使って食器や箸を作ること。地元の小中学生18人が参加し、食器作りのほか、昼食のうどん作りや遊びを楽しみました。同公民館の臼井由美子さんは「地元の竹を使った食器作りや小川遊びで、地元の良さも感じてもらえたのではないかと思います」と話していました。このキャンプでは、PWJは、器や箸をつくるときに竹を削るための小刀を支援しました。
東北・子供遊び
地元の方の指導で竹を削り、箸の作成する子どもたち
市内の離島、大島の「小田の浜海水浴場」では、海と砂浜の大切さを知ってもらおうという「アイランドフェス」が8月9日に開かれました。地元の子どもたちなど約30人が参加し、学習会で砂浜の大切さを学んだほか、サーフボードの上に乗り、パドルでこぐ「スタンドアップパドルボード」も体験しました。
企画の中心となった「大島の自然を守る会」の佐藤重光さんは「参加者の方々には、砂浜の大切さを知り、海で十分に楽しんでいただけたと思います。運営に協力してくれた地元の方からも、来年もやりたいという声が出ています」と話していました。PWJは、このイベントに多くの参加者を募るため、チラシ作製などのPR活動を支援しました。
東北・子供遊び東北・子供遊び
写真左:綺麗な砂浜が残る大島の小田の浜、写真右:スタンドアップパドルボードを教わる小学生
被災地の小中学校は、8月24日前後から2学期が始まりました。多くの学校の校庭にはまだ仮設住宅が建っています。避難先からバスで通う子どもたちも多く、遊ぶ場所も、遊ぶ時間も、震災前より減っています。それでも子どもたちは元気な表情を見せています。
一方、被災地では、これまで多かった支援団体などが開催するイベントだけではなく、地域の住民・団体が企画し、地域の魅力を発信するイベントが増えています。このようなイベントで、子どもも大人も元気になり、地域の魅力が地区の内外に伝えられることを目指し、PWJは今後もこうした取り組みを支援していきます。

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