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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

地域復興・教育

Reconstruction

2014.7.15

【東北支援】「エコ平板」創作を定期実践中!

日本 地域復興・教育

宮城県南三陸町で、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が建設中の住民向け活動拠点「晴谷驛(ハレバレ―)」。現在、完成を待つ高齢者らが、定期的に、公園や街路、建物の床、壁面などを飾る「エコ平板」を創作しています。グループの愛称は、その名も「いぶし銀倶楽部」。磨けば磨くほど味が出るという意味を込めた名前は、参加者のみなさんもかなり気に入っている様子で、顔を合わせて一緒に作業し、「お茶っこ」をしながら話をするのが、何より楽しいようです。

エコ平板
「エコ平板」創作に取り組む「いぶし銀倶楽部」のみなさん

震災後の津波で全壊し、解散したシルバー人材センターは、高齢者の軽作業などのあっせんのほか、各種のサークル活動の拠点となっていました。本事業は、震災前の日常の一部を取り戻すことで、地域コミュニティの再生を促進することが目的です。
施設の完成、運用開始は2014年秋の見通しですが、完成前の2014年2月から高齢者らの自主的な活動が始まりました。最初の活動は、建設現場から廃材として出る石、レンガ、瓦などを細かく砕いて、コンクリート平板の上に張り、色彩豊かなモザイク模様に仕上げる「エコ平板」づくりです。
活動のきっかけは、障がい者らの社会参加のためにエコ平板の創作・普及に取り組んできたNPO エコ平板・防塵マスク支援協会(千葉県柏市)が震災後、震災復興に寄与しようと、同町や宮城県東松島市で活動したことでした。

エコ平板
仙台市福祉施設に飾られているNPO エコ平板・防塵マスク支援協会による作品

現在は、活動拠点が建設中のため、同町志津川にある南三陸ポータルセンターで作業しています。はじめは弁当持参で、午前9時から夕方まで活動していましたが、現在は午前中だけの活動となりました。毎回7~8人の参加者があり、1人2~3個のエコ平板を作っています。
「花」をモチーフにしたエコ平板の創作活動を始めた3月と最近の作品を見比べると、参加者の上達がわかります。以前のガタガタの花が、きれいな花模様になりました。しかし、エコ平板協会の橋田会長は「もっともっと技術をあげよう!」と叱咤激励しています。
エコ平板・3月末の作品 エコ平板・7月の作品
2014年3月の作品(左)と上達ぶりがわかる7月の作品(右)
5月には、参加者から「もっと修行したい」という要望があり、エコ平板に取り組む他の施設や実際の使用現場を見学に行きました。作業工程の違いや作品を見て、参加者は良い刺激を受けたようです。最近は参加者同士で、「今日のセメント、ちょっと柔いね」「まんなか、色、変えていいんだ」などと言い合いながら作業は進み、完成すると互いに感想を言い合い、ほめ合うなどお互いに技術を上げる雰囲気が高まっています。
6月上旬には新たな参加者も加わりました。「今日、初めて参加される方です」とPWJスタッフ渡邊が紹介し、自己紹介が終わると、メンバー同士で「私も入谷(在住)です」「仲良くやりましょう」とすぐさま声を掛けあっていました。
エコ平板エコ平板
写真左:作業の間に「お茶っこ」しながらアイデアを交換、写真右:指導ぶりにも定評のある山中さん(左)
6月から参加している三浦久子さん(66歳)は現在、仮設住宅で暮らしています。近くの仮設住宅で暮らす友人に誘われ、この活動に参加したそうです。「エコ平板をつくるのも楽しいが、みんなとわいわい話ができるのがいい。町内のいろんな地区の人が参加しているので、いろんな地区の話が聞けるのは楽しい」と話しています。
いぶし銀倶楽部が2週間ごとに発行している「『いぶし銀倶楽部』便り」を読んで参加したのは、日曜大工が趣味の山中幸男さん(67歳)。毎回、震災後に移り住んだ隣の登米市から、車で40分かけてやって来ます。「暇だから来ている。手先を動かしているとボケないからいい」と少し照れながら話してくれました。

エコ平板
通常時に講師役を務めるPWJ渡邊

PWJスタッフ渡邊は「現在活動している人が先生役になって、もっと多くの人に参加してほしい。作ったものが南三陸町内やほかの被災地で使われたり、製品がきちんと売れて収益を上げられたりできるようになると、長く続けていくことができる」と今後の展開を考えています。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や皆さまからのご寄付により実施しています。
▼関連リンク
高齢者ら集い「エコ平板」創作体験(2014.3.24)
高齢者や地域の人たちの拠点「晴谷驛(ハレバレー)」建設で安全祈願祭(2014.6.24)
NPO エコ平板・防塵マスク支援協会

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