ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

地域復興・教育

Reconstruction

2014.7.6

【東北支援】南三陸町歌津地区の6浜にソーラー街灯を設置

日本 地域復興・教育

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)はこのほど、宮城県漁業協同組合歌津支所やピースウィンズ・アメリカと連携し、津波によって大きな被害を受けた同県南三陸町歌津地区の田ノ浦、港、石浜、名足(なたり)、馬場、伊里前の6つの漁港にソーラー街灯を設置しました。街灯のない漁港で、漁師が安全に作業できる環境を整え、夜間の密漁や盗難などから港を守る効果を高めることが目的です。
ソーラー街灯ソーラー街灯
写真左:昼間の漁港の様子、写真右:早朝に港を照らすソーラー街灯(いずれも馬場漁港)
2014年6月時点で、歌津地区では、漁港の護岸整備が完了し、周辺では土地のかさ上げなどの復旧・復興工事が行われています。港にある船の数も、震災前の約8割までに回復しました。町内でさかんに行われている養殖の設備の数も震災前の水準に戻りつつあり、わかめやホタテなどの収穫時期になると、早朝から多くの船が海へ向かいます。

ソーラー街灯
早朝にわかめの収穫作業を行う漁師

今回支援した漁港では、照明設備が十分に設置されていませんでした。漁港周辺のかさ上げ工事のため、電柱が立てられないためです。そのため、これまで漁師たちは、車のヘッドライトや船の照明を利用して作業を行っていました。また、灯りがないことで、密漁や漁具の盗難などにも不安を感じていたそうです。
かさあげ工事などが完了するまで、まだ2年ほどかかります。PWJは2014年4月から、順次、街灯の設置を進め、5月初めまでに6漁港に計6本の街灯を建てました。かさ上げ工事の完了とともに漁港にはあらためて街灯が整備されることになっており、整備されると、今回設置したソーラー街灯は地域の防犯用として設置場所を変えて活用される予定です。

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現状について語る漁師の方々

伊里前漁港を拠点とする漁師の及川隆喜さんは、「今回の支援のお陰で、早朝や夜間に行う作業がしやすくなり、助かる。特に今回街灯を設置した場所は悪天候の際などに船を陸に引き揚げる場所だ。嵐なんかで急に夜間に船上げの作業を始めたとしても安全が確保しやすくなると思う」と話してくれました。
また、同じく伊里前漁港を拠点とする漁師の三浦幸喜さんは、「漁港周辺では、震災前からアワビやウニを狙った密漁の被害があった。震災後はさらに街灯が少なくなったため、非常に不安だった」といい、今回のソーラー街灯により港が照らされ、密漁や窃盗が行われにくくなることを期待しています。
PWJではこれまで、被災地の漁業復興を支えるため、漁協支援や漁具の提供などを続けてきました。今後も地域の本格的な復興に向けた地元の人びとの取り組みを支援していきます。
※本事業は、姉妹団体ピースウィンズ・アメリカを通じた米国からの寄付と皆様からのご寄付によって実施されました。

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