ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

地域復興・教育

Reconstruction

2012.11.16

水産業の将来を担う子どもたちへ備品支援

日本 地域復興・教育

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、姉妹団体ピースウィンズ・アメリカ(PWA)を通じた米国からのご寄付で、360人の生徒が通う宮城県気仙沼向洋高校に学校備品を支援しました。

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今年9月に行われた引渡し式の様子

3月11日に発生した地震による津波は、校舎の屋上までに達し、同校は壊滅的な被害を受けました。学校が保有していた船舶はすべて流され、破壊されました。勉強机やいす、図書館の本、無線機器などを見つけ出し、修復を試みましたが、ほとんどが海水に浸かったため、使える状態ではありませんでした。
2012年の初め、学校の設備が圧倒的に不足している中、先生と生徒で協力し、工夫しながら授業を進めていました。水産業に関連する機材は、政府からの補助が出ていましたが、視聴覚室や実験室、調理室などの機材や備品などは、どこからも補助を受けることがでなかったのです。
PWJは、漁業科を持つ水産高校である同校において、東北地方の重要な産業である水産業の将来を担う生徒たちの学習環境を早急に改善すべく、2012年9月までにこれら視聴覚室や実験室、調理室に必要な機材や備品を支援しました。 

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支援したフリーズドライ機器を使った実習

現在、視聴覚室は生徒の授業だけではなく、クラブ活動やPTA会合など様々な用途で利用されています。また、去年の冬は調理の実演をしても、お湯を使うことができなかったため、生徒は凍りそうなくらい冷たい水で片付けなどをしていましたが、PWJが支援した給湯器により、暖かいお湯が使えるようになりました。そして※ドラフトチャンバーが設置された化学室では、化学実験が再開できるようになりました。
※化学実験などで有害な気体が発生するときや、揮発性の有害物質を取り扱うとき、もしくは有害微生物を扱うときに安全のために用いる局所排気装置の1種。

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再開された化学実験の様子

「調理実習は全校生徒が大好きなクラスです。PWJからの支援でやっと実習が行えることができることに、生徒たちは心から感謝しています」と家庭科の先生は話してくれました。
同校の瀬戸校長は、「海外の皆様からのご支援を、生徒たちとともに前向きの気持ちに変えて、学校全体として頑張っていきたい」と話してくれました。
PWJは、引き続き日本や海外の支援者と共に、東北の復興支援に貢献していきます。

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