ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

2012.6.1

被災地の子どもたちへ楽器を提供(2/2)南三陸町編

日本

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、東日本大震災の復興支援の一環として、宮城県気仙沼市、南三陸町、ならびに岩手県陸前高田市の子どもたちに対し、楽器や音楽機材を提供しました。
この事業は、音楽家の久石譲さんによるご支援により実施されました。
▼過去の現地活動ルポ
被災地の子どもたちへ楽器を提供(1/2)気仙沼市編
PWJは、対象地域の小学校や中学校、支援学校など計15校、335名の子どもたちに、電子ピアノやトーンチャイム、ウクレレ、マラカスを含む、45種類の楽器や機材を提供しました。
現在子どもたちは、それぞれこの楽器を使った音楽活動を楽しんでいます。

支援先の1校である南三陸町志津川中学校は、高台に位置するため、津波による直接的な被害はありませんでした。
しかし、地震で音楽室の楽器が破損したり、長いあいだ避難所として運営された校舎の老朽化が進むなどの被害を受けました。
そういった状況の中、政府からの支援は、津波により直接被害を受けた学校を優先するという状況でした。
また、南三陸町の吹奏楽部は、震災前から地域でマーチングや合同演奏を行っていたので、町の人々から親しまれていました。震災後の町を盛り上げるためにも、吹奏楽部は欠かせない存在だったのです。
PWJは、こうしたニーズに応え、吹奏楽部の子どもたちに、ティンパニ、ビブラフォン、ホルン等の楽器と機材をお届けしました。
PWJスタッフが、2012年5月に学校を訪れた際、吹奏楽部の合同演奏練習が行われていました。
曲目は、2012年吹奏楽コンクールの課題曲 Ⅱ吹奏楽のための綺想曲「じゅげむ」です。
生徒たちが先生の指導を真剣なまなざしで聞き、真っ赤に書き込まれた楽譜を見ながら演奏する姿と、奏でられる音楽は、とても迫力がありました。

吹奏楽部の練習の様子
「じゅげむ」の楽譜

子どもたちからは、「他にも色々な支援をしてもらいましたが、みんなで演奏できるのは楽器を頂いたからです。」
「今、こうしてみんなで演奏できることがとても幸せです。音楽を通して、支援下さった方々に感謝の気持ちを伝えたいです。」
「打楽器を提供してくださり、ありがとうございます。感謝しながら、演奏します。」
「もらった楽器を大切に使い、コンクールで良い結果を残して、支援して頂いた方々に良い報告をできればと思います。」という声を、笑顔で元気良く話してくれました。
また、将来の夢について聞いてみると、
「音楽家」や「音楽療法士」等と生徒たちは答え、それぞれの夢について話してくれました。
子どもたちが夢を持って生きていくためにも、PWJは今後も様々な復興支援に取り組んでいきます。

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南三陸町 志津川中学校 吹奏楽部の練習の様子(C)PWJ

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