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私たちの活動

唐桑の魅力を体感するイベント「リアスワールド」にかける思い

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、7月27日(土)から8月18日(日)までの夏休み期間中、宮城県気仙沼市唐桑町にて、地域の魅力を伝えるイベント「Re;us World(リアスワールド)」を、NPO法人あすわ(以下、あすわ)とともに同町で開催します。今回のルポでは、あすわのスタッフに聞いた「リアスワールドにかける思い」を紹介します。
あすわは、大谷孝三さん、千葉正樹さん、佐藤重光さんの3名が中心となって活動しています。大谷さんは、震災後ボランティアとして唐桑に約半年間滞在したのがきっかけで、移住を決意。千葉さんは、ふるさとの唐桑で乾物店を営みながら、震災後にシーカヤックの体験プログラムを提供するエコツーリズムビジネスを立ち上げました。佐藤重光さんも同町の出身で、気仙沼でサーフショップを経営しながら、ビーチクリーンなどの活動を行い、防潮堤建設について意見を述べてきました。震災後、ボランティア活動をきっかけに出会った3人は、これまでに子ども向けのイベントや映画祭、音楽イベントの開催などに関わってきました。5月にはNPO法人あすわを立ち上げ、今回の「リアスワールド」開催に至っています。
大谷さんオリジナルあすわ代表理事 大谷孝三さん
―唐桑の魅力とは?
独特の雰囲気、自然の豊かさ、そして魚・野菜などの美味しい食べ物でしょうか。
―「リアスワールド」にかける思い
唐桑の魅力が満載のプログラムを用意しているので、この町を好きになるきっかけになってほしいですね。生活様式に地域性が失われ、少子化にも直面する現代、唐桑の子どもたちが将来ふるさとを振り返る際、「リアスワールド」での原体験が思い出されるようにしていきたいです。
 
千葉さんオリジナルbrighter
あすわ理事 千葉正樹さん
―唐桑の魅力とは?
自然、そして時間がゆっくりと流れていることだと思います。
―「リアスワールド」にかける思い
約25年前、この町で開催された「唐桑臨界劇場」という音楽と演劇のイベントで尽力した地元の人たちが、今回の企画に協力的でした。このような人びとに協力してもらっているからこそ、いいものを作り、今後につなげていきたいと思っています。
 
佐藤さん(新)

あすわ理事 佐藤重光さん

―唐桑の魅力とは?
水が旨いことと、都会に疲れた心を癒す海があることですかね。
―「リアスワールド」にかける思い
あすわの取り組みを通じて、自分たちの地域の環境や未来について町の人びとが考え、動き出していく「循環」を作っていきたいと思っています。
 
気仙沼市内の全小中学校に配布された「リアスワールド」のガイドブックには、震災後に気づいた当たり前のありがたさが記されています。唐桑での暮らしには不便なところもあるようですが、非常時に役立つ「生きるための知恵」や、普段から隣人を気にかけ、困ったときには助け合うといった精神性が息づいています。あすわの皆さんは、昔から受け継がれてきたこういった唐桑のよさを、未来を担う子どもたちに伝えていきたいと願っています。

唐桑の中学生が撮影した写真(「リアスワールド」ガイドブックより)
唐桑の中学生が撮影した写真(「リアスワールド」ガイドブックより)

PWJは、あすわのようなコミュニティに根差したグループと協働していくことで、地域に効果的なインパクトを生み出すことができると考えています。今回の「リアスワールド」の取り組みが、唐桑のコミュニティ再生に寄与することを目指して、引き続き活動を行っていきます。
リアスワールドへのご参加については、電話、Eメール、ウェブサイトで現在受け付け中です。町外からの参加も歓迎いたします。詳細については「リアスワールド」公式ウェブサイトをご覧ください。
▼NPOあすわのホームページはこちら
http://aswa-as-world.jimdo.com/
報告:東北事業調整員 奥村真知子

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