ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2013.11.22

【シリア難民支援】厳しい冬に備え、子どもたちにコートの配布を開始

イラク 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパンは11月13日、イラク北部に差し迫った厳しい冬に備え、ドミズ難民キャンプ内にある小学校のシリア難民児童を対象に、冬用コートの配布を開始しました。この日は、複数ある小学校の一つであるカミシュロ小学校の児童の内、472名への配布を完了しました。ドミズ難民キャンプのあるイラク北部ドホーク州では、冬場の冷え込みが厳しく、気温が氷点下まで下がり雪が降る日もあります。今回、コートは隣国トルコで調達、軽くて防寒にすぐれた素材で、女の子にはピンク色か赤色、男の子には黒色を用意し、それぞれの年齢の子どもに合ったサイズを提供しました。配布にあたっては、事前に現地政府や国連機関、他団体と調整し、現地NGOとの協力で実施しました。
カミシュロ小学校は現在、プレハブを配置した仮設校舎で運営されており、ピースウィンズも校長室と職員室のプレハブを提供しています。学年・クラス毎に担任の先生が子どもたちを引率し、子どもたちは順番に並んでコートを受け取りました。子どもたちはさっそく受け取ったコートを着て嬉しそうな顔を見せていました。
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写真左:順番に並んで待つ子どもたち
写真右:女の子にコートを着せてあげる配布担当スタッフ
子どもたちを引率していた体育教師のヌバール先生は、自身も1年3か月前に内戦が激化するシリアの首都、ダマスカスから兵役を逃れるために イラク北部へ避難してきました。当初はドホーク州にある町の食堂で住み込みで働いていましたが、本来の職業である教師の仕事をするため、ドミズ難民キャンプに移り住み、1年前から小学校教師として勤務しています。ヌバール先生は独身で、「母国にいれば、結婚したり家庭を持ったりすることも考えられるが、難民キャンプでは将来の計画を立てることが難しい」と自らの境遇に不安を抱きながらも、「子どもたちには、体育の授業で思い切り体を動かしてもらい、戦争の記憶を少しでも忘れてもらえたら」と話します。
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写真:インタビューに答えるヌバール先生
ボールなどの体育用品や遊具が不足しているなか、この日、ヌバール先生の授業では、PWJが配布した新しいコートを着た子どもたちが、遊具がなくてもできる、鬼ごっこのような遊びを習いながら、元気に歓声を上げていました。ピンクのコートを受け取ったジハンちゃん(7歳、2年生)は、「ピンクは私の好きな色だからうれしい。学校は大好きで、放課後もおうちで勉強しているの。将来は先生になりたい」と、少しはにかみながら話していました。
PWJは、カミシュロ小学校を含め、ドミズ難民キャンプにおいて、6,000人の子どもたちに冬用コートを配布する予定です。
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写真左:鬼ごっこをする子どもたち
写真右:もらったコートを着たジハンちゃん(中央)と友人たち
報告:原田靖子(イラク駐在)
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や皆さまからのご寄付により実施しています。

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