ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2004.2.2

3000万円分の薬と医療機材を提供

イラク 海外人道支援

ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は、最近のイラクにおける治安悪化にともない、一時的に国際スタッフ(本部から派遣されているスタッフ)を国外に退避させていますが、1996年の団体設立当初から関わっている経験豊富なスタッフをはじめ、100人以上のローカルスタッフが現在もイラク支援活動を継続しています。
治安回復の遅れや公共サービスの停滞によって、イラクの住民の生命・健康に影響が出る事態を懸念し、PWJはこのほど、患者10万人分の医薬品と医療機材、計約3000万円相当を購入し、現地の行政当局に提供しました。
現地ではイラク戦争終結後、国連などによる人道支援は再開されましたが、医療・衛生などの公共サービスは滞りがちで、人々の生命や健康への影響が心配されています。また、度重なるテロ事件により、国連や他の国際NGOも一時撤退や活動縮小を余儀なくされ、事態のさらなる悪化が懸念されています。
こうした危機的状況に対応し、PWJは1月21日、モスル・ドホーク・アルビル各県の保健局へ、合わせて10万人の患者が2カ月間に使用するだけの医薬品・医療機材(約3000万円相当)の提供を開始しました。
提供しているのは、特に不足している慢性疾患(高血圧・糖尿病・喘息など)の薬や点滴器具、注射器具など医療用品、計20種類。地元の業者を通じてシリア・トルコ・イランなどから調達しました。
PWJでは、モスル・ドホーク・アルビルの3県に続き、スレマニア県とキルクーク県の保健局に対しても同様の医薬品・機材の提供を始める予定で、これらの医薬品・医療用品は、保健局を通じて各県内の病院・診療所に配布されます。
保健局によれば、3県内には、カルテに登録されているだけでも合わせて約10万人の慢性疾患患者がいます。医薬品が不足しているために患者たちはこれまで、公立病院で診察は受けられても、院外の民間の薬局で薬を購入するしかありませんでした。民間の薬局は値段が高いうえに、取り扱っている医薬品の種類も限られています。他の支援団体が撤退していることもあり、PWJによる医薬品の支援は、保健局や病院関係者から非常に高く評価されています。
なおPWJはまた、モスル・ドホーク・アルビル・キルクーク・ディヤラの各県で、病院・診療所や給水施設など、大小合わせて19の生活関連施設の改修工事・機材提供を計画。すでに10以上の施設で工事を開始しています。

一覧へ戻る

ご支援・寄付のお願い

寄付控除について