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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2021.10.19

【イラク】職業訓練コース受講者の声(3)

イラク 海外人道支援

「学歴だけで仕事の機会を得ることはほぼ不可能。だからこそ職業技能を身に着けるのが大切です。」
 
こう話してくれたのは、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がイラク北部で実施する職業訓練コースの受講者H.M.Sさんです。
 
PWJは2020年9月よりイラク北部ドホーク州シャリヤ地区のシャリヤ国内避難民キャンプ内外の国内避難民とホストコミュニティの女性および若者を対象に、生計能力の向上やコミュニティ連携に貢献し得る人材育成のため、住居修繕技術(電気・配管)、美容・整髪技術、リーダーシップの職業訓練コースを実施しています。4回に分けてお届けする職業訓練コースの受講者の声。第3弾となる今回は、住居修繕技術の職業訓練コースに参加したH.M.Sさんの声です。
 


真剣な眼差しで住居修繕技術の職業訓練コースに参加する受講者。最前列(中央)で受講しているのがH.M.Sさん

 
第1弾の記事はこちらから:https://peace-winds.org/activity/iraq/20083
第2弾の記事はこちらから:https://peace-winds.org/activity/iraq/20374
 
H.M.S.さん(23歳)は、現在10人の家族とともにシャリヤ国内避難民キャンプで暮らしています。2014年8月の「イスラム国」による故郷シンジャールへの武力攻撃直後に家族と一緒にドホーク州の中心部に避難しました。最初は閉鎖された学校の建物に滞在し、その後、より良い生活を求めてこのキャンプに移りました。
 
H.M.Sさんは歴史学部で学士号を取得しましたが、学歴を生かした仕事に就くことはできませんでした。それでも、生活を良くしようという希望は捨てませんでした。彼は一度食品を売る店を開いて小さなビジネスを始めようとしましたが、経済状況の悪化により閉店を余儀なくされました。ビジネスを失った後の貧困の中でH.M.S.さんは地元の雇用市場を調べ、「学歴だけで仕事の機会を得ることはほぼ不可能。だからこそ、より多くの仕事の機会を得られるような職業技能を身につけることが大切です。」ということが分かり、PWJが職業訓練コースの募集を開始したことを知りすぐに応募しましたと話してくれました。
コース前半では、理論・実技訓練を通して電気・配管修繕の基礎知識と技術を学んだH.M.Sさん。高いモチベーションを持って新しいスキルを身につけようと、訓練に専念しました。コース後のインターンシップでは、身につけたスキルを実践で生かせる良い機会だったと話します。職業訓練コースを無事修了したH.M.S.さんは、現在、身につけたスキルを活かし近隣住民のために働き、自分と家族ために収入を得られるようになりました。さらなる仕事につながるよう日々努力を続けています。
 


実際の道具や材料を使って実技訓練を受けるH.M.Sさん(写真一番右)と他の受講者

 
受講者の積極的な取り組みを励みに、PWJは生計能力の向上やコミュニティ連携に貢献し得る人材育成のため、引き続き職業訓練コースを実施していきます。
 
※本事業は、外務省の日本NGO連携無償資金協力からの助成金やみなさまのご寄付により実施しています。

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