ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2013.1.4

校長先生の挑戦を支えるために

イラク 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、子どもたちの教育環境を改善するため、2012年5月からイラク北部の3郡で小学校7校の改築を行っています。2012年11月にダルカルアジャム村小学校を訪ね、ハサン校長先生に、この事業がもたらす効果などについてインタビューしました。

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             ハサン校長先生

ハサン校長先生は、教師になって今年で17年目です。
「現在1年生から9年生の生徒720人が在籍しており、教室は12ありますが、生徒数の増加に対応するため、倉庫や職員室も教室として使用してきました。1978年に建設された校舎は老朽化し、教室の
壁には亀裂が入り、教室のドアや窓、床は破損しています。また、トイレをはじめとする衛生設備の状態はとてもひどいものでした。今回のPWJからの支援により既存校舎が修復されることで、子どもたちだけではなく、我々教師にとっても、授業や学習面でプラスの影響がでてくると確信しています。」と、校長先生は話してくれました。

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修復前の階段(左)、修復後の階段(右)

「どんなに良い授業をしようと思っても、まずは教育環境として適した校舎がないことには始まりません。勉強に専念できる素晴らしい校舎があることで、子どもたちの学習意欲が高まります。新しくきれいになった教室でもうすぐ勉強できると知った子どもたちはとても嬉しそうで、勉強に対するモチベーションも上がり、とても積極的になっています。子どもたちにとって過ごしやすい教育環境を作ってあげられるように、今後より一層学校運営に力を注いでいきます。」と話す校長先生からは、教育者としての誇りが感じられました。

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修復された教室

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修復された校舎外観

「現在イラクの初等教育では、体育や美術、音楽といった教科に取り組むことにあまり重きが置かれていません。理科については、実験室もなく教科書を使うだけの授業となっているのが現状です。しかし、感性を磨くためには美術や音楽などの授業が大切ですし、理科の実験など実践的な授業を取り入れることで、子どもたちは科学に興味を持つようになり、子どもたちの人生の選択肢も広がると思います。このような教科をもっと積極的に授業へ取り入れていけるように、これからも現地政府などに働きかけていきたいと思っています」と、校長先生はこれからの挑戦について熱く語ってくださいました。PWJは、ハサン校長先生のような子どもたちを思う先生たちのためにも、子どもたちの教育環境を改善するための支援をこれからも続けていきます。

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元気いっぱいな子どもたち

*本事業は、外務省「NGO連携無償資金協力事業」による資金や寄付金などにより実施しています。
*イラク北部には、増築や修復、また新校舎の建設が必要な学校が少なくとも700校あるといわれています。PWJの「イラク北部 子どもの教育環境をYOKUしようプロジェクト」へのご協力、よろしくお願いします。

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