ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2012.9.21

アルビル州ペイマン小学校の校長先生から御礼のメッセージが届きました。

イラク 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、2009年後半よりイラク北部の教育環境を改善するための支援を展開しています。2011年6月7日にアルビル州の小学校7校の改築を開始し、今年3月に終了しました。
悪天候による作業の遅れや追加工事の実施により、計画より3か月後の2012年3月に、予定通り7校の改築が完了しました。
2012年6月にお伝えしたハンダ小学校の校長先生からのメッセージに続き、第2弾となる今回は、シャクラワ郡シャウィス村ペイマン小学校のラソール校長先生のインタビューです。

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ラソール校長先生

シャウィス村の歴史的背景

「ペイマン小学校があるシャウィス村は、1977年頃に旧フセイン政権の政策によりコレクティブタウン(強制的共同集落)として形成されました。強制的に連れて来られた人びとは、もともと農業で生計をたてていましたが、コレクティブタウンでは収入が限られているため、政府のサービスに依存する生活を余儀なくされました。最低限の生活水準にも至らない環境が長年続く中で、人びとは無力感に打ちひしがれていました。そのため、子どもたちも不公平感や不信感にさいなまれていました。」と、校長先生は話し始めてくださいました。

劣悪な環境で学習する生徒たち

「2003年4月のフセイン政権崩壊後、この村も人口が増加しました。今回の支援が入る直前の我校は、3交替制をとり、日中に第1、第2シフトとして1〜6年生731名が、夜間に第3シフトとして7〜9年生287人が、6教室の簡易校舎とプレハブ校舎2教室で授業を受けていました。日中はプレハブ教室のドアを閉めて授業を行っていると息苦しくなり、そのたびに生徒を教室の外へ5分出すということを繰り返していました。また、汚水処理タンクと排水設備に不備があったため、汚水が中庭に溜まってしまい、季節によっては休み時間に生徒を教室外へ出すことができませんでした。」と、ラソール校長先生は当時を振り返ります。

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プレハブ校舎の教室。天板が壊れ、
引出部分を机として利用している。

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教室の窓が割れて、段ボールとビニールで覆っている。
教室に灯油ストーブが一台あったが、寒いため、
防寒着は着たままで授業を受けている。

日本からの支援に感謝

「この劣悪な教育環境を良くしてくれたのが、日本からの支援でした。PWJは、入念な調査を行い、教室不足を改善するために4教室を増築し、長年解決できなかった汚水処理タンクと排水設備の問題を解決してくれました。また、学校で必要なストーブ、生徒用の机、職員室用家具なども提供してくれました。
教師や生徒、保護者、学校周辺のコミュニティを代表して、PWJや外務省、日本のみなさまへ深く感謝いたします。」

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2階建て4教室の増築校舎外観

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増築した教室で勉強する生徒たち(机は本事業で提供)

*本事業は、外務省「NGO連携無償資金協力事業」による資金や寄付金などにより実施しています。
*イラク北部には、増築修復、また新校舎の建設が必要な学校が少なくとも700校あるといわれています。PWJの「イラク北部 子どもの教育環境をYOKUしようプロジェクト」へのご協力、よろしくお願いします。

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