ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2012.1.27

アクレ郡小学校増築修復事業の受益者インタビューレポート(3)

イラク 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、イラク北部アクレ郡で2010年3月から11月までネルギジン村小学校とジルゲタ村小学校で増築修復事業を実施しました。これまで受益者の声を4回に分けてお届けしています。第3弾となる今回は、ジルゲダ村小学校の校長先生のインタビューです。

ミクダッド校長先生は生徒の幸せをいつも考えている熱心な先生です。

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写真:ミクダッド校長先生と生徒たち

(C) Peace Winds Japan

「この学校はとても古く、優良な教育施設には程遠い状態でした。多くの問題がある中で、教室数の不足については非常に頭を悩ませていました。2学年合同授業を実施することで対応してきましたが、合同授業の場合、下の学年の生徒は上の学年の教科と自分の教科を混同してしまうなど、学習面での問題がありました。また、先生も通常1教科45分の授業時間を半減して、それぞれの学年に教えることになるため、授業の質を維持するのが困難でした。そこで、2学年合同授業をやめ、2交替制にしていたのですが、先生たちは早朝から夕方まで仕事をすることになり、とても疲れていました。」とミクダッド校長先生は当時を振り返ります。
「土屋根土壁の校舎で老朽化していました。教室は小さく、薄暗く、雨漏りもする劣悪な学習環境に生徒たちは置かれていました。またトイレは校舎外にあり、不衛生だったため、衛生環境の改善も急務でした。」

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写真:増築修復前の校舎前景
(C))Peace Winds Japan

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写真:増築修復前の教室内。教室が一部倉庫となっている。
(C)Peace Winds Japan

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写真:増築修復前の校舎外にあるトイレ
(C) Peace Winds Japan

「衛生施設も含め、校舎が新しくなったおかげで、衛生環境の問題が解決されました。教室数も増えたので、現地教育局に先生の増員を依頼しています。また、中庭ができたため、体育の授業も計画しています。」と意気揚々と教えてくれました。

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写真:増築修復後の校舎前景
(C) Peace Winds Japan

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写真:増築修復後の教室
(C) Peace Winds Japan

また、学校が新しくなったことで教育の質も向上することを、次のように話してくれました。「子どもというのは、学校で「学習」する以外にも、気持ちを表現することや、先生からの多方面でのケアが必要ですが、以前の教室はとても狭く、子どもたちは自分の気持ちを思いっきり表現することができませんでした。しかし、教室が広く新しくなったおかげで、先生は、生徒にもっと耳を傾け、彼らの才能にも気づくことができると思います。このように先生の態度が変容することで、生徒も学習が好きになり、先生の言うことも注意深く聞くようになると確信しています。今では、生徒たちは新しい学校で「学習」から「遊び」までとても楽しく有意義な時間を過ごしています。これも日本政府とPWJの支援のおかげです。ジルゲダ村小学校を代表し、みなさまの心のこもったご支援に感謝します。」
*本事業は、外務省「NGO連携無償資金協力事業」による資金や寄付金などにより実施しています。
*イラク北部には、ネルギジン村小学校とジルゲタ村小学校のように増築修復、また新校舎の建設が必要な学校が少なくとも700校あるといわれています。PWJの「イラク北部 子どもの教育環境をYOKUしようプロジェクト」(詳しくはこちら)へのご協力、よろしくお願いします。

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