ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2011.10.14

アクレ郡 小学校増築修復事業の受益者インタビューレポート(2)

イラク 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が、イラク北部アクレ郡で2010年3月16日から11月15日に渡り実施したネルギジン村小学校とジルゲタ村小学校の増築修復事業の受益者から届いた声を先週より4回に分けてお届けしています。第2弾となる今回は、前回と同じネルギジン村小学校の生徒のインタビューレポートです。

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ネルギジン村小学校6年生のモナちゃん (C)PWJ

モナちゃん(写真の少女)はネルギジン村小学校の6年生です。モナちゃんは学校が大好きです。モナちゃんには2人のお兄さんがいます。お兄さんたちと一緒に学校に通うことが彼女の夢でした。ネルギジン村小学校の増築修復工事が終了し、PWJ現地スタッフがモニタリングをした際、モナちゃんにお話を聞くことができました。
 「はじめてこの学校に来て、土壁土屋根造りの校舎を見たとき、あまりにショックで一日中泣いていました。教室の窓にはガラスがなかったため、新聞紙などが貼ってあるだけで、冬になるととても寒かったです。ストーブを使って教室を暖めようとするのですが、あまりに気温が低いのでなかなか暖かくなりませんでした。また、1つの机を3人で使わなければならなかったので、集中して勉強することはできませんでした。お父さんとお母さんに他の学校に行かせてほしいと何度も頼みましたが、他の学校への送り迎えに必要な車を借りるお金が家にはないからあきらめるように言われてしまいました。」とモナちゃんは当時を振り返ります。

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写真左:村人によって建てられた校舎(右側)
写真右:土壁土屋根に囲われた教室
(C)PWJ

「新学期がはじまると、校舎内に溜まった鳥やネズミの糞の掃除をしなければなりませんでした。小さな教室でたくさんの生徒が一緒に勉強をしているので、毎年、毛ジラミが流行しました。毛ジラミが髪についてほしくないので、友だちとあまり遊ばないようにもしました。」と、以前の小学校がとても不衛生で困っていたとモナちゃんは話します。
また、モナちゃんは、以前の学校では合同授業が多く、「あまりしっかり勉強できなかった」と以前の学校の教育レベルにも不満をもったようです。この合同授業の背景には、生徒数の増加があります。生徒数の増加に対し、教室数が足りず、ネルギジン村小学校では、二交代制のみならず、時には合同授業を行って教室不足に対応をしていました。
今回の事業で、小学校が新しくなったことについてモナちゃんに感想を聞いてみると、「新しい校舎を見たとき、嬉しくてたまりませんでした。もう教室の狭さ、毛ジラミ、動物の糞などについて心配することもありません。また、トイレも新しくなったので、トイレのために家に帰ることもなくなりました。遊ぶスペースもできて休み時間が待ち遠しくなりました。」と目を輝かせながら、話してくれました。

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写真左:学校に唯一あったトイレ
写真右:ネルギジン村
(C)PWJ

最後に、モナちゃんは言います。「小学校を新しくするために関わってくださったみなさんに感謝します。それは、小学校が新しくなり、教室数が増えたことで、みんなが学校に通えるようになったからです。」
*本事業は、外務省「NGO連携無償資金協力事業」による資金や寄付金などにより実施しています。

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