ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2011.10.7

アクレ郡 小学校増築修復事業の受益者インタビューレポート(1)

イラク 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が、イラク北部アクレ郡で2010年3月16日から11月15日に渡り実施したネルギジン村小学校とジルゲタ村小学校の増築修復事業の受益者から届いた声を今週から4回に分けてお届けします。第1弾となる今回は、ネルギジン村小学校の先生のインタビューレポートです。

ホザン先生(左下写真の女性)はネルギジン村小学校で教えて3年になります。彼女はとても素敵な先生であると同時に、お母さんでもあります。ネルギジン村小学校の増築修復工事が終了し、PWJ現地スタッフがモニタリングをした際、ホザン先生にお話を聞くことができました。ホゼン先生からのお話を以下に紹介します。

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写真:ホザン先生
(C)PWJ

「先生という仕事は聖なるものと考えています。ネルギジン村小学校に着任できると分かったときは心から嬉しかったです。しかし、はじめてこの小学校に来たとき、土壁土屋根づくりの教室があまりにも荒廃していたことに驚いたと同時に、このような学校がまだ存在していることが信じられませんでした。しばらく勤務していると、このようなひどい教育環境の学校がこの地域にはたくさんあることを知りました。

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写真左:事業前の校舎(C)PWJ
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写真右:ナイロンで覆われた窓
(C)PWJ

以前の学校は、生徒の人数に対して教室数が十分ではなかったため、授業時間を短縮し、朝と昼の2交代制で運営しなければなりませんでした。カリキュラムどおりに授業を進めないと、教育省から注意を受けることは分かっていたのですが、仕方がありませんでした。そして、学校のスペースに限りがあったため、教材や地図などを保管する場所がなく、それらの教材を使って授業を行うこともあまりできない状態でした。また、教室の窓が壊れていて、それをナイロンで覆ってあるだけのため、冬場は教室内がとても寒く、生徒たちは授業中、寒さで凍えていました。生徒たちの多くが貧しい家庭のため、暖かい服を着てくるようにと生徒に言うこともできず、自分の無力さを感じていました。この寒さのため、多くの生徒が風邪などで学校を休むこともよくありました。この劣悪な学習環境を改善してほしいと何度も教育省の担当者に訴えてきました。
教育省がわたしたちの訴えを受け止め、PWJが増築修復工事を実施してくれたことで教育衛生環境が向上したことをとても嬉しく思っています。生徒たちは毎朝、新しくなった教室に、とても嬉しそうに入ってきます。生徒たちが学校をもっと好きになり、きれいに使うように教えられることができることも光栄に思っています。生徒とその両親に代わり、PWJと日本のみなさま、日本の政府にお礼を申し上げます。いつかイラクが教育や科学の分野で日本のレベルに到達できる日がくることを願ってやみません。」

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写真左:新しくなった校舎
写真右:新しい教室の窓
(C)PWJ
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写真右:新しい教室で授業を受ける生徒たち
(C)PWJ

*本事業は、外務省「NGO連携無償資金協力事業」による資金や寄付金などにより実施しています。

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