ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2009.7.3

ジャパン・プラットフォーム事業のモニタリング実施

イラク 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、1996年の設立以来、イラク北部で支援活動を続けていますが、2003年のイラク戦争の前後からはジャパン・プラットフォーム(JPF)の協力を受けて、大規模な活動を行ってきました。PWJによるイラク国内のJPF事業がひと通り完了し、イラク北部の治安が落ち着いてきたことから、JPFによるモニタリング(事業実施後の現地での成果調査)が実施されました。2005年のモニタリングは、イラクの治安状況が厳しかったため、活動のベースとなっていた隣国ヨルダンでのみ実施されたため、JPFによるイラク国内でのモニタリングは今回が初めてです。モニタリングチームは、支援を受けている人たちからの直接の聞き取りなども行い、事業の成果や課題などを確認しました。

PWJが建設した小学校に通う子どもたち

PWJが建設した小学校に通う子どもたち
(C)PWJ/Yohei Sakamoto

モニタリングの範囲は、2003年のイラク戦争前後の緊急支援から、それ以降の復興支援まで足掛け6年、全7期にわたるものです。中でも復興支援にかかわる水・医療・教育施設の建設・修復事業について、今回、聞き取りなどが行われました。
モニタリングでは、JPFモニタリングチームが事業地を訪問し、支援対象の人たちに「事業実施の前後でどのような変化が起きたのか」、「事業終了後の施設などの維持管理は十分に行われているのか」といったことを中心に質問しました。聞き取りでは、「以前はパイプに穴があいて飲料水に汚水が混じり、消化器系の病気になる住民もがいたが、事業終了後は病気が減った」といった声が出ていました。

PWJエンジニアの説明を受けるJPFの椎名規之さんと今井弘さん

PWJエンジニアの説明を受けるJPFの椎名規之さん(右)と今井弘さん(中央)
(C)PWJ/Yohei Sakamoto

印象的だったのが、ドホーク市内で建設したサラセミア治療センターでの調査でした。サラセミアは、貧血・黄疸などを発症する遺伝性の病気です。病気を抱えた子どもたちは、病室のベッドの上で身動きもせず、輸血を受けていました。センターを訪れたJPFの椎名規之さんは、病気を抱えた子どもを心から気遣っている様子で、両親の話に耳を傾けていました。

サラセミアセンターで治療を受ける子ども

サラセミアセンターで治療を受ける子ども
(C)PWJ/Yohei Sakamoto

PWJは、今回のモニタリングの結果も受け止めながら、事業の質の向上を図りつつ、今後も事業を進めていきます。

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