fbpx

ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2005.9.29

干ばつと教育環境悪化の地域で学校建設

イラン 海外人道支援

ピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)は、アフガニスタン・パキスタンと国境を接するシスタンバルチスタン州にあるイランデガン地域で、耐震技術を取り入れた学校の建設工事を進めています。イランデガンは貧困層が多く住み、イラン政府による公共サービスも予算の制約のために十分ではありません。PWJの学校建設事業は、子どもたちの就学を促すとともに、地域の活性化のきっかけづくりを期待しています。

シスタンバルチスタン州は、アフガニスタン難民が30〜35万人に上るともいわれている地域。このうち、イランデガンでは約2800人が生活しています。住民の多くは主に、羊の放牧や農業で生活して来ましたが、2000年前後から干ばつが続き、生活が厳しくなりました。

イランイラン

写真左:干ばつが続くイランデガン地域
写真右:建設現場に来ていた子ども。学校の完成が待ちきれない様子
(C)Peace Winds Japan

教育環境は劣悪化し、合わせて約500人と推定される小・中学校に通う年齢の子どものうち、学校に通っているのは約3割の139人にとどまっています。約30年前に建てられた小・中学校を兼ねた校舎の壁は、ところどころにヒビが入り、教室の数や広さも児童・生徒数に対して不十分。夏には気温が50度を超える地域でありながら、クーラーもなく、いくつかの窓も割れたままになっています。赴任を受け入れる教員も少なく、優秀な教員はあまり来なくなり、倒壊の危険さえある学校に子どもを通わせない親も増えました。

こうした状況のなか、PWJは、教育環境の改善と地域活性化を期待するイラン政府の要望を受け、2005年2月から新しい学校の建設を進めています。地震が多いイランで建設する学校だけに、PWJがバム地域で普及を図っている耐震技術を取り入れ、8教室と職員室を持つ3棟からなる新校舎を建設しています。

完成予定は、2006年1月末。現在、土とセメントを混ぜて圧縮したブロック造の壁がほぼできあがり、1棟はすでに屋根工事に着手、もう1棟も近く屋根の工事に取り掛かれる状態です。建設現場には、毎日のように地域の子どもたちが訪れ、学校の完成を待ちきれないのか、いろいろな手伝いを進んでしてくれています。

イラン
イラン

写真左:建設中の新校舎の前で子どもたちと並ぶPWJスタッフ
写真右:耐震技術を取り入れた新校舎。外壁がほぼできあがっている
(C)Peace Winds Japan

PWJイラン駐在スタッフの大久保信寛は「私が視察を行った日も、子どもたちがブロック運びを手伝ってくれていました。このような子どもたちの姿を見ていると、地域の将来を担っていく彼らに、快適な教育環境を提供する手伝いができることのうれしさを実感します」と話しています。

PWJでは、学校の完成によって、多くの子どもたちが学校に通うようになることはもちろん、農村住民の地域への定着や、都市に出て行った住民の復帰の気運も高まってくれることを期待しています。

*     *     *

世界の子どもたちが明るい将来を描けるよう、PWJは活動を続けていきたいと思います。子ども支援をはじめとしたPWJの活動に、みなさまのご理解とご支援をお願いいたします。

一覧へ戻る

ご支援・寄付のお願い

寄付控除について