ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

災害緊急支援

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2019.7.8

【インドネシア・ロンボク島】井戸とパイプを建設

インドネシア 災害緊急支援

 昨年7月末から8月頭にかけて、インドネシアのロンボク島でマグニチュード6.4と6.9の地震が発生し、40万人以上が被害を受けました。
発災から約10カ月が過ぎて復興が進む地域も多いなかで、未だに地震の傷跡が深い場所も残っています。
ロンボク島東部のサジャンという村では、地震で給水パイプが破損し、村へ水が届かなくなってしまいました。この村は地下に帯水層がなく井戸を掘っても水が出ないため、今まではリンジャニ山という山から険しいルートでパイプを引いていましたが、それが地震による土砂崩れで埋まってしまったのです。

土砂崩れで埋まってしまったパイプ1
土砂崩れで埋まってしまったパイプ2

これまでピースウィンズ・ジャパンは同地域にて給水車による給水活動を続けてきましたが、それでは持続性がなく、いつまでも根本的な解決にはなりません。そこで、村への給水網自体を整備するという事業を行うことを決定しました。
地震前から使っていた山からのパイプを修復するのはとても難しく危険であるため、サジャン村よりも標高の高い別の村に深井戸を掘り、そこからサジャン村までパイプを10km近く通し、さらにコンクリート製の水タンクも設置するという大規模な計画となりました。今年の4月にまず水タンクの工事を開始し、5月からは深井戸の建設も始まっています。

井戸掘削1
井戸掘削4(子どもの見学時)
井戸掘削2
井戸掘削3

現地提携団体Aksi Cepat Tanggap(https://act.id/)の井戸建設チームの皆さんは、朝から晩まで毎日工事を続けられています。
チームリーダーの方によると、インドネシアの国中で十数年間井戸を掘ってきたなかでもこの工事が一番難しいとのことです。この地域の岩盤は特殊でとても硬いので、毎日少しずつしか掘り進むことが出来ません。それでも我々のチームは諦めずに頑張り続ける、と仰っていました。とても心強いです。

また、今回の工事では住民の方にも参加していただいています。

住民代表のアマギタさん1
住民代表のアマギタさん2

アマギタさんは、住民組織である水管理組合のリーダーとして、給水パイプを長年管理されてきました。村のまとめ役でもあり、本事業にあたって多大なご協力をいただいています。
以下は、アマギタさんから支援者の皆様へのメッセージです。

サジャン村は本当に水を得るのが大変な地域で、自分が子供の頃は葉っぱについた朝露で顔を拭いてから学校へ行っていました。放課後は家から遠く離れた場所まで牛を連れて水浴びに行きましたが、そこの水は硫黄が入っていてあまり良い水ではありません。それでも他に選択肢はありませんでした。
村の者たちが自分たちで山から最初にパイプを引いたとき、完成するまで3年かかりました。山中のルートはとても危険で、川を渡るときは命綱が必要です。そのときは自分のおじさんが先頭に立って工事を進めていて、みんなから尊敬されていました。その姿にあこがれて、今は私が代表としてパイプを管理しています。

私が代表になってからの15年間、水圧でパイプが破裂したり、山火事で燃えてしまったりと困難の連続でしたが、そのたびにパイプを修復して対応してきました。
しかし、ついに昨年の地震による土砂崩れでパイプのほとんどが埋まり、パイプのルート自体が塞がれてしまいました。そのため、もう山から水を引いてくることは出来なくなりました。

そんな状況でとても困っていたときに、ご縁があってピースウィンズ・ジャパンから支援が受けられることになりました。
これまで何十年も十分な水がないままだったので村人たちの多くは実感がありませんでしたが、工事が始まって水タンクが出来て、ようやくこれが現実だと信じることができました。みんな心から喜んでいます。

タンク建設の様子(集合写真)
タンク建設の様子(作業中)

工事の作業はとても大変なことが多く、例えば、井戸掘削の機械は600kgもするので、車道から工事現場までは皆で担いで運んだのですがとても骨が折れました。
大変な作業が多いですが、今度こそ安心して水を使えるようになりたいという一心で、自分も他のみんなも熱意をもって一生懸命取り組んでいます。

日本の皆様、村人を代表して心からの御礼を申し上げます。この事業を通して、私の子や孫、その先の世代まで安全な水が得られるようになることを願っています。これからも引き続き、私たちサジャン村のことをどうぞよろしくお願いいたします。

600kgの機材を運び終わった皆さんの笑顔

ピースウィンズ・ジャパンはこれからも引き続きロンボク島への支援を続けていきます。

本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や個人・法人の皆様による寄付金 により実施しています。皆様からの温かいご支援を引き続きお待ちしております。

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