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私たちの活動

【広島】サマーキャンプ2014「いのちを学ぶ3日間」のご報告

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は7月31日~8月2日、広島県神石高原町で、小中学生向けのサマーキャンプ(2泊3日)を実施しました。キャンプのテーマは「いのちを学ぶ3日間」。国内外の被災地や紛争地での人道支援、また災害救助犬の育成や犬の保護活動に取り組むPWJだからこそ出来る体験プログラムを子供たちに届けたいとの思いから、初めて企画しました。また、同町のレジャー施設「仙養ヶ原ふれあいの里」を活用したり、地元の有機栽培農家の方に講師をお願いしたりし、地域の資源を十分に活用したキャンプとなりました。
今回集まってくれた子供たちは、小学2年~中学2年生の男女11人。1日目の開村式では、まず「ゆうゆう」「くろちゃん」「さくさく」などと自分のキャンプネームを決め、サインを交換し合うという友達作りゲームをしました。最初は不安そうな表情をしていた子供たちでしたが、みんなでお弁当を食べ終わる頃には、仲良くなっていました。
サマーキャンプサマーキャンプ
その後、神石高原町でこだわりの有機農業に取り組まれている田辺真三さんの指導の下、田辺さんの農場でピーマンやトマトの収穫、鶏肉の解体に取り組みました。この時一番盛り上がったのは野菜の品評会。「収穫したけれど、どのトマトが一番美味しいだろう」「トマトをひっくり返して、底の星印がはっきりしていると美味しいんだよ」などと田辺さんに教えていただきました。
サマーキャンプサマーキャンプ
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野菜の収穫体験の後は、難民キャンプ用テントの設営に挑戦。実際にイラクなどの難民キャンプでPWJが配布しているテントのサンプル品を使用しました。最初は「広い」と声を上げた子供たちでしたが、この中で1家族6人程が暮らすこと、桶などの生活用品もテントの中に置くことを伝えると、納得した様子でした。設営後は、仲間で力を合わせてチームの旗作り、夕飯作りに取り組み、収穫したての新鮮野菜などをバーベキューで味わいました。
サマーキャンプサマーキャンプ
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2日目は仙養ヶ原ふれあいの里のスタッフで、森林セラピストでもある竹内雅人さんの指導の下、木が子孫を残すためにどのような行動をしているか、などについて学んだ後、木のマイスプーン作りに挑戦。夕飯のカレーを食べるためのマイスプーンとあって、自然と力が入っていました。その後、PWJの災害救助犬「ハルク」のデモンストレーションを見学。災害救助犬が日頃どんな訓練に取り組んでいるのか、人を見つけたときにどういう反応を示すのかなど、災害救助犬の特徴を学んだ後、子供たちは2組に分かれて草むらに隠れ、ハルクに見つけてもらう体験もしました。また、殺処分寸前だったところをPWJが救い、災害救助犬に育てた「夢之丞」の話や、日本で行われている犬猫の殺処分の現状についての話を聞いたり、夢之丞と同じように救われた保護犬たちのお世話(散歩や爪切り)に取り組んだりしました。
サマーキャンプサマーキャンプ
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2日目の夜は、トウモロコシの粉をこねた難民食を作り、試食しました。味はやはり「・・・」という感想が中心でしたが、「難民の人たちがこういうものを食べていることを知れて良かった」という声も聞かれました。キャンプファイヤーでは、フィリピンで台風被災者の緊急支援に取り組んだPWJスタッフが体験談を語り、自分たちと違う環境で暮らす世界中の人々の生活、人の命について考える時間となりました。
サマーキャンプサマーキャンプ
3日目は、発泡スチロール箱など身近にある道具で出来るパン作りを楽しみ、全プログラムが終了しました。
盛りだくさんの2泊3日となり、時間的にタイトになりすぎたことなど私たちとしても反省点はありますが、子供たちからは「色々な国のことや犬のことを学べてとても楽しかった」「新しい友達が出来たり、みんなで夕飯を食べられたりして本当に嬉しかった」「私たちの生活はとても幸せなことが分かりました」などの感想を聞くことができました。また、保護者の方々からも後日のアンケートで「災害や世界の状況に関心を持ってくれたことに驚きと感謝でいっぱいです」「『ありがとう』が増えたように思います。よくお話をするようになりました」「手伝いはよくする方でしたが、帰った当日から良く気が付き、次は何をしようか?と自分で考えて動くようになりました」などの声を寄せていただき、スタッフ一同、喜びながら読ませて頂きました。

サマーキャンプ

今回のキャンプは、PWJが昨秋に立ち上げた子会社「グレイスストーン」との共催で実施しました。PWJは今後もグレイスストーンと連携し、子供たちを主な対象としてPWJならではの体験プログラムを提案し、修学旅行や小中高生の体験旅行、企業研修などを受け入れていきたいと考えています。
 
 

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