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私たちの活動

4頭が訓練センターで迎えたはじめての夏

梅雨も明けて、PWJの災害救助犬訓練センターがある神石高原は夏まっさかりとなりました。広島県の動物愛護センターから迎え入れた4頭の救助犬候補も10か月半という月齢になり、体はもちろん性格も少し大人びてきたような気がします。

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夏を迎え体も性格も成長した杏・カズ(左から)
(C)PWJ

最近は、オビディエンスと呼ばれる服従訓練を中心に、咆哮(吠えること)訓練、さらに捜索訓練の初歩として遊び感覚で指導手を探す練習に力を入れています。これらはいずれも、救助犬としての能力の基礎をつけるものです。ごほうびのエサに対する欲がなく、なかなか思うようにトレーニングに集中してくれないことや、暑さで人と犬の両方がへばってしまうこともありますが、手を抜くわけにはいきません。

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トレーナー・佐野とトレーニングを行うリーベ
(C)PWJ

3月にスイスで研修を受けた際、日常的な訓練の一つとして印象的だったのは、災害現場の環境に早くから慣れさせるため、さまざまな創意工夫で足場の悪い場所を作り上げ、初歩の段階の犬にも積極的に体験させていたことです。私たちも廃材などを使って坂道や橋などの障害物を作り、今のうちから悪条件に対応できる力を身に付けさせるよう、練習に励んでいます。
犬たちの様子を観察していると、やはり初めて目にするものや、なじみのない感触、雰囲気、においなどに敏感に反応し、すごい勢いで拒否するような場面も多く見られます。これらの反応を確かめながら少しずつ慣らしていき、徐々に難しい条件下でも課題をクリアできるように訓練を進めます。災害救助犬のトレーニング場所として提供されている施設等にも積極的に連れて行き、どんどんレベルアップしていきたいと思っています。

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