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私たちの活動

成長し個性見せる4頭の救助犬候補

PWJが育成をめざす災害救助犬の候補として、捨てられて引き取り手がなかった4頭の子犬を迎えてから、2カ月半がたちました。当初は環境の変化で体調を崩した犬たちも、氷点下10度以下まで冷え込む神石高原の冬を乗り越え、たくましく成長しています。現在はトイレなどのしつけに加え、散歩や遊びを通して戸外の環境に慣らしていますが、そのなかで4頭それぞれの個性が見えてきました。

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写真:(前列左から)リーベ、カズ、杏、(後列)夢之丞の4頭 
(C)PWJ

一番の張り切り屋の杏(あんず=メス・5カ月)は、行動的で、環境に対する順応力はなかなかのもの。自分の足でどんどん歩いていく姿には、たくましさすら感じます。愛らしい表情のリーベ(メス・5か月)は、元気に走り回るおてんば娘ですが、「お座り」をすぐに覚えてしまうなど、賢さを感じさせます。ただ、車には弱く、吐いたり口から泡を出したりするため、少しずつ慣らしています。
 怖がり屋のカズ(オス・5カ月)は、まだ家の中でもビクビクすることがあり、外に連れていくと震えながら逃げだそうとしてしまいます。恐怖心を植え付けないように気をつけながら、積極的にいろいろな刺激を経験させようと思います。
一方、殺処分直前の状況から救われた夢之丞(ゆめのすけ=オス・6か月)。トラウマの影響を心配していましたが、意外に肝が据わっていて驚かされます。散歩のときも普通に歩き回れるようになり、ドッグランに行けば、知らない犬にも自分から近づいて遊びに誘います。おもちゃにも興味が強く、振り回して遊んでいます。普通の子犬と同じ無邪気な姿を見ると、安心させられるだけでなく、うれしさがこみ上げてきます。
 訓練の拠点となる施設の改修工事も進められており、春から少しずつ本格的な訓練に入ります。子犬たちには、これから経験し学んでいかなければならないことが山ほどありますが、それらに対応できるよう、愛情と厳しさをもって育てていきたいと思っています。

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写真:改修工事が進む訓練センター 
(C)PWJ

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