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私たちの活動

トルコ災害救助グループGEAの捜索救助訓練を受けて

去る7月中旬、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)災害救助犬訓練センターで二日間にわたり、トルコの災害救助NGO団体GEAの指導のもとに捜索救助(Search and Rescue, 以下SAR)訓練が実施されました。
PWJは、2010年秋に殺処分直前の犬を動物愛護センターから譲り受け、災害救助犬の訓練センターを開設しました。2012年11月からは災害救助犬の育成・訓練に加え、救助犬が発見した被災者に対して最低限の救助活動ができる力を身に着けるため、レスキュー要員へのSAR訓練もスタート。今回はスイスJTI財団の助成により、自然災害時の人命救助の豊富な現場経験を持つGEAから、理論・実践の両面でレスキューに関する訓練を受けられる、貴重な機会を得ることができました。
 
トルコの災害救助NGO団体GEA【GEA】
GEAは、ボランティアで組織されたトルコの災害救助NGO団体(1994年設立)。2013年現在、トルコ国内の19拠点をベースに、1,000人以上のメンバーが所属。その活動はトルコ国内に留まらず、スマトラ島沖地震(2009年)、パキスタン洪水(2010年)、ハイチ地震(2010年)など、世界各地で自然災害時の人命救助活動を遂行。東日本大震災の被災者支援では、トルコの子どもたちから激励のメッセージが書かれたポストカードや絵画2万4千点以上を、東北の被災地の子どもたちに届けました。
 
トルコの災害救助NGO団体GEAのトレーナーPWJスタッフにレクチャーするGEA のトレーナー(チームコーディネーターのウムット・ディンチシャーヒンさん(右)とチームリーダーのジェム・ベハールさん(左))
二人はトルコ国内外で自然災害の人命救助の最前線で活動してきました。
 
 
 
トルコの災害救助NGO団体GEAのトレーナー
― 20年にも渡って自然災害の現場で活動してきたパワーの源は?
というPWJスタッフからの質問に、チームコーディネーターのウムットさんは
「一人の命を救うという経験が、私たちGEAのメンバーの心に、SAR活動への情熱の火を灯し続けているのです」
と、真っ直ぐな瞳で人命救助に携わってきた熱い思いを語ってくれました。
 
 
 
ピースウィンズ・ジャパンの捜索救助訓練 講義【SARの理論レクチャー】
GEAが長年の経験や実績から培ったSAR活動の技術や知識に関するレクチャーを受ける、PWJのスタッフたち。
 
 
 
 
GEA_PWJ_10ピースウィンズ・ジャパンの捜索救助訓練長い活動期間の中で多くの人命を救助してきたGEAトレーナーの話に熱心に耳を傾けメモを取るPWJスタッフ。
 
 
 
 
ピースウィンズ・ジャパンの捜索救助訓練 講義
【安全な姿勢】
地震による倒壊から身を守るには、建築物の耐震対策が日本ほど施されていない国では特に、横向きに丸くなる姿勢が最も安全だと言うウムットさん。
 
 
 
GEA_PWJ_3
困難な状況下でコミュニケーションをとりながら、チームで課題を成し遂げる訓練も行われました。
【洪水災害を想定した訓練】
小さな二つのボートをつなぎ合わせながら、落水せずに目的地まで早くたどり着かなければならない。チームワークと工夫が試されます。
 
 
 
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン代表 大西健丞最後に、GEAトレーナーのお二人からPWJ代表の大西健丞にトルコと日本の友情の記念品が贈られ、さらなる協力関係の構築を促進することを、互いに約束しました。
 
 
 
 
 
 
▼参考リンク
GEAホームページ(日本語)
報告:田代 範子(コミュニケーション部)

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