SHARE
facebook X LINE
私たちの活動

人に捨てられた夢之丞が人の命を救うために

「人に捨てられた犬が、人の命を救う」そんな夢に挑戦する救助犬候補がいます。
夢之丞(オス)2歳。子犬のとき捨てられ、県の動物愛護センターに収容されていました。
まもなく殺処分される運命にあったところを、ピースウィンズ・ジャパンが譲り受けました。
▼関連記事
処分前の子犬4匹が災害救助犬の候補に

出会った頃の夢之丞(当時生後3ヶ月)
出会った頃の夢之丞(当時生後3ヶ月)

夢之丞は当初、人に対する脅えがきわめて強く、ドッグトレーナーの佐野に決して心を開こうとしませんでした。
しかし、佐野の地道な努力が実り、救助犬候補として訓練を受けるようになりました。
その頃から、夢之丞と佐野は、「人に捨てられた犬が人の命を救う」という夢に向かって歩み始めました。
訓練に励む夢之丞とトレーナー佐野
訓練に励む夢之丞とトレーナー佐野

その夢之丞に最近、大きな変化が見られるようになりました。
佐野の遠隔指示に従って前、右、左などに的確に動くことができるようになり、足場の悪いところや物陰にいる人のところまで行って吠える訓練にも意欲を見せ始めました。捜索訓練につながる着実な前進です。
シェパードやゴールデンレトリーバーなど、訓練仲間のエリート犬には遠く及びませんが、彼らに刺激を受け、その背中を追っているようにも見えます。
「自信と積極性が増し、訓練内容を習得するスピードが目に見えて上がってきました。
普通の犬にとっては大したことじゃなくても、もともと夢之丞が抱えるハンディを考えれば、大きな一歩といえる」。そう佐野は感じています。
佐野に褒められて嬉しそうな夢之丞
佐野に褒められて嬉しそうな夢之丞

現状では視覚や聴覚で人を追いかけ、咆哮するという段階にとどまっていますが、次第に鼻を使うことを覚えていけば、本格的な捜索もできるようになります。
夢をただの夢で終わらせないために、夢之丞と佐野の挑戦が続きます。

広島での活動を支援する

SHARE

SUPPORTご支援のお願い

支援が必要な人々のために
できること

ピースウィンズは世界各地の地震・洪水・干ばつなどの自然災害と、
紛争や貧困など人為的な要因によって
生命や生活の危機にさらされた人を支援しています。
また、復興・開発のために支援を行います。