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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2021.10.8

【バングラデシュ】ミャンマー避難民キャンプ火災支援完了、そして次の支援へ。

バングラデシュ 海外人道支援

2021年3月22日、バングラデシュのコックスバザールに位置する、ミャンマー避難民(ロヒンギャ難民)キャンプで、大規模な火災が発生しました。

 コックスバザールには、34の避難民キャンプがあります。その中でも、今回火災が発生したのは、複数のキャンプが密集し、通称メガキャンと呼ばれているエリアです。避難民の住居は、竹と防水シートで作られた簡易なつくりとなっており、住居が密集したキャンプでは火は瞬く間に広がり、火災の被害は4つのキャンプに及びました。この火災で被害を被った人は6万人以上、11名の死亡を含む多数の死傷者が出たほか、約12,000軒以上の住居、医療施設や衛生施設などが焼失するような大惨事でした。
 


火災直後の被災キャンプの様子

 
避難民たちが医療サービスを受けづらくなっていたため、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)はすぐに現地提携団体のDhaka Community Hospital Trust (DCHT)とともに、被災者向けに移動式診療サービスを開始し、その後、生活を再開した世帯に生活物資を配布しました。
 


テント診療所で、赤ちゃんからお年寄りまで日々診察しました

 
「火災から慌てて逃げようとしたときに転んでしまい、足を怪我してしまいました。怪我の手当てのために、診療所に行こうとしましたが火災で閉まっていて、開いている診療所まではとても遠いけれども、傷が悪化してしまったので仕方なく痛い足を引きずりながら通っていたときに、この診療所を知りました。家の近くで手当てを受けることができ、何度か通ううちにすっかり足は良くなり、いまは問題なく歩くことができます。」と、移動式診療を受診した患者さんの一人は話します。
  
診療は8月末まで続け、合計7,836人に診察を受けてもらうことができました。そのうち、1,439人は5歳以下の子どもたちでした。火災からすでに数か月経っていましたが、96人の火傷や火災時の怪我の手当てもしました。被災したキャンプでは、衛生施設も被害を受けており、加えて雨期も重なったため、衛生環境が悪化し皮膚の疾患も多くみられました。
 
火災により、住居だけではなく、身の回りのものを失った被災者も多くいました。私たちは、女性世帯主、両親または父母のいずれかがいない子ども、世帯主が無収入または低収入、低栄養の妊産婦、低栄養のこどもがいる世帯などの脆弱な被災者を対象に、食料パックや女性用ルンギ(衣類などで使用する民族布)を配布しました。配布した食料や衣類は、避難民やバングラデシュ人が普段から食べたり身に着けたりしている馴染みがあるものです。日常生活に戻る助けになると被災者から喜ばれました。
 


配布物資:左上から、植物油、干し飯(平ら潰して乾燥させた米)、ひよこ豆、布マスク、石けん、レンズ豆、乾燥魚、乾燥デーツ、女性用ルンギ

 
キャンプ内の小道は舗装されていない場所も多く、雨期の影響によりさらに道は歩きにくくなっています。配布対象の全1,107世帯のうち、男性がいない世帯など、支援物資を取りに来ることが難しい581世帯には、スタッフたちが支援物資をかついで各家庭へ届けました。
 


足場が悪い中、支援物資を運びます

 


取りに来るのが難しい家庭にはスタッフが支援物資を届けました

 
バングラデシュ全土では、4月から新型コロナウイルス感染症が再び猛威を振るいはじめました。新型コロナウイルス感染症は、人口密度の高い避難民キャンプでは特に大きな脅威です。被災者たちが、新型コロナウイルス感染症を防げるよう、手洗い用の石けんと布マスクを配布し、あわせて手洗いやマスク着用の必要性について啓発を行いました。
 


配布した石けんを使って正しい手洗い啓発

 
9月15日をもって、ミャンマー避難民キャンプ大規模火災支援事業は終了いたしました。みなさまの温かいご支援、誠にありがとうございました。
 
 
9月1日からは、キャンプ14で提携団体DCHTとともに、これまで支援を継続してきた診療所を拠点とした保健医療サービスの提供、およびキャンプ14内と周辺ホストコミュニティにて、住民らが主体となる活動を通し、緊急時の医療・保健分野の緊急体制の強化や住民の予防行動の促進を支援する事業を開始しました。
引き続き、みなさまの温かい応援をよろしくお願いいたします。
 
※本事業はジャパン・プラットフォームからの助成金や個人・法人のみなさまによる寄付金により実施いたしました。

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