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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2020.2.18

Dr.坂田のバングラデシュレポート~2020年2月~

バングラデシュ 海外人道支援

初めてのバングラデシュ訪問から約1年、今回は5回目となります。朝方は少し肌寒いくらいで非常に過ごしやすい気候でした。
 
現在、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)のARROWS(空飛ぶ捜索医療団: https://arrows.red/)事業の一貫で、中国で猛威を奮っているCOVID-19への支援を行なっています。このレポートを書いている2月18日付けで、バングラデシュ国内での感染者は発表されていませんが、空港では簡単なヘルスカードを配る検疫所が新たに設けられていました。
 
 さて、難民キャンプはというと、訪問許可証の取得は以前と変わらず厳しく、約半日かけてコックスバザール市内の行政機関を3箇所まわり、やっと許可証を得ることができました。各難民キャンプの境界には、1月からバングラデシュ政府主導のもと、ロヒンギャ難民が自由に難民キャンプ外へ出られないようにフェンスをはるための準備が始まっていました。
 
 診療所に行くと、患者待合室の拡充工事も行われていました。難民キャンプ内では、1月にはいってから麻疹が昨年の3倍程度に大流行しています。診療所の待合室は感染の温床となる危険があるため環境改善は非常に重要です。
 今回は毎週実施している診療所全スタッフが参加する全体会議に参加し、感染症の講義、感染防御の知識の復習、診療データ実績の報告をしました。そして、前回訪問時にトリアージ(患者を状態に応じて優先順位をつけて対応すること)の概念を診療所に導入したため、その確認を再度行いました。また、別枠でロヒンギャの伝統的産婆(Traditional Birth Attendants (TBA))にも個別にトリアージに関するレクチャーを行いました。診療所内では患者の整理や診療所の掃除など、さまざまな業務を手伝ってくれている彼女達は、男性を含めた大人数の集会ではあまり発言をしません。少人数で別室にて時間を設け、トリアージと感染症の疑いがある患者の隔離の必要性を説明し、質疑応答に答えました。少人数で話すと、彼女たちは非常に多く発言をしてくれ、よく理解していたと思います。また、若い医師の横で診察風景をみている際、特に健康状態が悪いわけではない子供のために薬をもらおうとする母親に、丁寧に薬が必要ない旨を説明している姿をみることができました。不必要な薬剤処方を慎むよう時間をかけて指導していた取り組みが実践されているのをみることができ、嬉しい限りでした。

スタッフ宿舎にて、地元住民への啓発活動について協議を実施

ファンまでついた感染症疑いの方を診察する感染症患者診察室

 私が当診療所の運営に関わるようになり丁度1年が過ぎました。この1年を振り返ると、患者用の診療データベースの導入、移動式診療の中止、産前産後検診や啓発活動を行う移動式母子保健サービスの開始、隔離診察室の増設と隔離方針の確認、薬剤リストの見直し、国際ガイドラインに準じた適正処方のモニタリングと呼びかけ、男性への啓発活動等、様々な改善を行なってきました。まだまだ改善点がありますが、1年という時間でこれだけ新しいことの導入に対応したスタッフにただただ頭が下がる思いです。今後は、現地医療のさらなる質の向上、啓発活動など開発分野での関わりを強化していくフェーズに入ってきていると感じています。
 

ロヒンギャ難民の男性への啓発活動:妊産婦に関する啓発活動を実施

移動式母子保健サービス活動で産前検診と小児発育スクリーニングを実施

 
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