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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2009.10.23

協定締結で現地政府と水資源調査での連携強まる

アフガニスタン 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は2003年からアフガニスタン北部で水資源調査に取り組んでいます。以前から、アフガニスタンの水・エネルギー省の下部組織にあたるサリプル州政府の水資源管理局と協力しながら調査を進めてきましたが、事業6年目の2009年4月からは、水資源管理局と正式に「サリプル川流域における水資源調査パートナーシップに関する覚書」を締結し、正式な協定に基づく形で活動を行っています。

水資源調査の目的は多岐にわたりますが、そのなかのひとつが、将来、アフガニスタンの人びとが、効率的なしくみを取り入れた灌漑農業に取り組み、農産物の生産量を上げていくことです。乾燥域に位置するサリプルでは、河川水を流域内の村落間で配分することで灌漑農業が成立しており、より効率的な灌漑農業を営むためには、地道ながらも現地の河川流量や降水量などの水資源に関するデータを蓄積することが必要です。十分なデータが揃ってはじめて、現実に使用可能な水資源の量が分かり、将来に必要な開発支援を検討する事が可能となります。また、農業計画には、現在の水資源の量だけでなく、季節ごとに変化する水資源量を推測することも重要です。それもまた、観測データをもとにした解析があってこそ、精度の高い推測ができるようになるのです。さらに、現地で伝統的に行われている伝統的な水資源管理の方法についても調査をして、人びとが歴史的に蓄積してきた水資源配分の方法を明らかにしていくことも忘れてはいけません。
PWJは、これまで6年にわたって取り組んできた水資源調査事業を、この地の復興には欠かせない農業に、より効果的に活用することを目指し、何度も情報交換や話し合いを重ねてきました。そして、その結果、今年4月の協定締結に至りました。

議論する水資源管理局スタッフとPWJスタッフ

議論する水資源管理局スタッフとPWJスタッフ (C)PWJ

協定締結の場には、同管理局長のゴラム・ラスール・アブディ氏と現地事業代表の私・児島のほか、水資源調査を専門に担当するPWJ現地スタッフ2名も参加。締結のための書類の取り交わしが終了した後に、アブディ氏は「私たちは、水の問題の解決がアフガニスタンには急務だと考えているが、なかなか手が回らないのが現状だ。急務にもかかわらず、なかなか重視されないこの水資源調査にPWJが長年取り組んできてくれたことに大いに感謝している。今後はこの協力関係のなかで、私たちもスキルを磨いていきたい。PWJのこの活動には大きく期待している」と話してくれました。

現地水資源管理局スタッフとPWJスタッフ

現地水資源管理局スタッフとPWJスタッフ (C)PWJ

PWJは2007年より、情報交換などを通じて同管理局との協力体制を築いてきましたが、協定締結後には、サリプル川沿いの灌漑マップの作成が始まりました。今後は協力関係をさらに強化して、共同調査に取り組むことも計画しています。さらに、現地政府の水の問題解決のためのキャパシティ・ビルディング(能力向上)への効果も期待しています。

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