2007.2.28
アフガニスタン
海外人道支援
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は2006年11月末から、さまざま種類の植物の苗木や種子を栽培・生産するサリプル農業局の種苗圃場(ほじょう=農場)の 整備に取り組んでいます。 12月に植えた小麦が1月下旬に発芽し、現在は8〜10センチに成長しています。今冬は不安定な気候のため小麦の生育が心配されましたが、順調に育っているようです。
(C)Peace Winds Japan
この事業は、サリプル農業局が小麦種子の生産と、異なる品種の展示を行うための機能を確立することを目的として始めました。敷地内の道路や用水路なども合わせて整備し、圃場内で種子の生産を行い、改良種子の展示圃を設けます。種苗圃場の再建により、サリプル州の農業復興につながることを期待しています。
12月上旬に整地と耕地の作業を開始し、合計で約12ヘクタールを整備しました。このうち、約0.6ヘクタールの展示圃場は、36区画に整備。12月中旬、12種類の小麦を、それぞれ3種の播種方法で、計1.4トン植えました。生育状況を比較し、サリプル州にはどの品種が適しているかを比較するためです。
(C)Peace Winds Japan
1月下旬、12月に植えた小麦の発芽が確認され、現在8センチ〜10センチほどに成長しています。今年の冬は例年よりも暖かい日が続いた後、突然冷え込むなどしていますが、、現在まで順調に育っているようです。どれくらい成長したかの記録を、毎週農業スタッフがつけています。
種子生産圃場と展示圃場の小麦は、今年の7月から8月頃にかけて成熟期を迎えます。それに先立ち、5月〜6月ごろにはワークショップが開催され、地元の農民たちに生育状況などが公開される予定です。