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東ティモールの現地活動ルポ

東ティモールの現地活動ルポ

コーヒー圃場リハビリテーション 実地研修にて、苗床作りなどを実施

2014.2.10

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が昨年9月から行ってきたコーヒーの生産性向上支援事業において、講義形式のコーヒー圃場リハビリテーション研修を受講した生産者の方々を対象に実地研修を行いました。

実地研修は、
・エルメラ県レテフォホ郡ハウプ村(50世帯)
・ハトゥガウ村(16世帯)
・ドゥクライ村(69世帯)
の3村における、計135世帯(目標の135%)において実施しました。

当初は講義形式研修の参加者のうち、苗床設置地域近辺在住の方のみ約100世帯を対象にしていましたが、これまでこの地域であまり行われてこなかった住民参加型の苗床作りへの関心の高さから、講義形式研修の参加者全員が参加しました。

研修では、PWJの現地生産管理マネージャーと農林水産省の農業普及員の指揮のもと、PWJ現地スタッフ(生産管理)4名が講義式研修の生産者を対象に、
・苗床に使用する堆肥づくり
・コーヒーの木を新植するための苗床作り
・コーヒーの木及びシェードツリーの種の育成場の設営
・発芽した木のポリバッグの移し替え及び苗床への移動
の研修を行い、苗床作りに必要な竹や堆肥を集める作業など準備段階から生産者と一緒に行うことにより、スタッフと生産者が一体となった本当の意味での実地研修を行うことができました。

研修を受けた生産者からは、

「講義形式の研修で学んだことを実際に圃場で体を動かしながら復習することができた。」
「自分の圃場ですぐに活用できる技法が実地研修によってより深く理解できた。」

との感想が聞け、
講義研修でコーヒー圃場リハビリテーションの緊急性を理解し、リハビリテーションが将来の収入保障にもつながることを認識しながら、意欲的に苗床作りに取り組んでもらえました。

エルメラ県レテフォホ郡ドゥクライ村での苗床作りの様子

写真:エルメラ県レテフォホ郡ドゥクライ村での苗床作りの様子。
同村での苗床設置場所は、講義形式の研修後、参加者が自発的に話し合いの機会を設け決定した。苗床作りには家事の合間を縫って女性も積極的に参加し、苗床作りへの関心の高さが伺えた。

エルメラ県レテフォホ郡ハウプ村にて、完成した苗床と実地研修参加者の様子

写真:エルメラ県レテフォホ郡ハウプ村にて、完成した苗床と実地研修参加者の様子。
「まだ手入れをしていない空き地があるので、開墾しここで自分たちが育てたコーヒーの苗木を新植したい。子どもたちが大きくなる頃にはコーヒーの木に実がたわわに生っていることを考えると嬉しくなる」との声が参加者から聞かれ、コーヒーの木の新植が将来の収入向上に繋がることが認知された様子だった。

エルメラ県レテフォホ郡ハウプ村の苗床にあるシェードツリー、種植え後約6ヵ月の様子

写真:エルメラ県レテフォホ郡ハウプ村の苗床にあるシェードツリー、種植え後約6ヵ月の様子。今後、さらに4ヵ月程度かけ樹高が20cmから30cm程度に成長してから圃場に新植する。シェードツリーは樹高が高く成長することから、日光に弱いコーヒーの木を守るために影をつくることができる。コーヒーの木の新植をする際にはシェードツリーの新植も不可欠である。

エルメラ県レテフォホ郡ハトゥガウ村での苗床作りの様子

写真:エルメラ県レテフォホ郡ハウプ村にて、完成した苗床と実地研修参加者の様子。
「まだ手入れをしていない空き地があるので、開墾しここで自分たちが育てたコーヒーの苗木を新植したい。子どもたちが大きくなる頃にはコーヒーの木に実がたわわに生っていることを考えると嬉しくなる」との声が参加者から聞かれ、コーヒーの木の新植が将来の収入向上に繋がることが認知された様子だった

今回実施した実地研修では、約10,000本のコーヒーの木、約4,000本シェードツリーを苗床に植えることができ、これまでに講義研修、実地研修併せて303世帯の生産者の方々に参加していただけました。

今後も、まだ研修を実施していない集落にて研修を行っていき、現在苗床で育成しているコーヒーの木及びシェードツリーを、2014年6月から8月の間には、実地研修を受講した生産者のみなさんによって圃場へ移し替える予定です。

次回の現地活動ルポでは、圃場へ移し替えの様子を中心に報告させていただきます。

報告:永井 亮宇(フェアトレード部・東ティモール現地事業責任者)

*本事業は、外務省「NGO連携無償資金協力事業」による資金や寄付金などにより実施しています。

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