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特定非営利活動法人(認定NPO)ピースウィンズ・ジャパン
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東ティモールの現地活動ルポ

東ティモールの現地活動ルポ

コーヒー生産性向上事業を新たに開始

2013.9.20

ピースウィンズ・ジャパンは、2003年より、東ティモール・エルメラ県レテフォホ郡、リキサ県リキサ郡にて、コーヒー生産者の収入向上を中心とした事業を行って来ました。

同地域は山間深く、生産者が収穫したコーヒーの実を生産者のところにまで買い取りに来る業者が少なく、また提示された買取金額が安価でも交渉することもできずに販売していました。
こうした状況を改善するために、従来は摘み取り後そのまま売却していたが、実を摘み取った後に行うコーヒーの精製方法を生産者に指導することで、より付加価値を高めて売り収入向上を目指し事業を行ってきました。
現在では、レテフォホ郡とリキサ郡の計520世帯に高品質コーヒーの生産技術が定着しており、その品質は日本のコーヒー専門家から高く評価されています。世帯収入も約2割上がり、
生産者からは、
「子どもを学校に行かせ続けられるようになった」、
「収穫期外で現金収入がないときに借金をする必要がなくなった」
などの声が寄せられています。

コーヒーの摘み取り

写真:完熟したコーヒーの実を収穫する生産者

コーヒーチェリーの選別

写真:収穫したコーヒーの実を選別

これまでの事業を通してコーヒーの品質は格段に上がりましたが、現在、コーヒーの木の老齢化の問題に直面しています。現在収穫しているコーヒーの木は樹齢が50年を超えているものも多く、樹高が高いため収穫しにくいばかりでなく、生産性が著しく低下し、豊作の年と裏作の年の収穫量の差が年々拡大しています。一般的なコーヒー産地のコーヒーの木の寿命が10年程度であることを考慮すると、東ティモールのコーヒーの木は瀕死の状態であり、このまま放置すると生産量は減り、生産者の収入が低下することはもちろんのことコーヒー産業が危機的な状態に陥ることが懸念されます。現地政府としてもコーヒーの生産性向上のため、コーヒー圃場リハビリテーション(コーヒーの木を新しく植えたり、木の再生(台きり)を行うこと)の重要性を認識していますが予算不足のため、対応できていない状況です。

そこで、今年から新たに現地農林水産省とも協力し、レテフォホ郡とリキサ郡の生産者520世帯を対象にコーヒー圃場のリハビリテーション事業を開始します。
生産者の方たちに今後も継続的にリハビリテーションを行ってもらえるように、まず講義形式の研修にて、
・リハビリテーションの必要性
・リハビリテーション方法
(台きり/木の植え替え/土壌管理(施肥)/新植のための苗床作り/コーヒーの木の成長に不可欠なシェードツリー(日陰樹)の伐採・植替え・新植など)
について学び、
実地研修にて実際にコーヒーの種植え、苗床作りなどを行います。

カットバック

写真:台きりを行ったコーヒーの木には新しい芽が育ち、3年後に新たな実が付く

次回の現地活動ルポでは、講義や実地研修の様子を中心に報告させていただきます。

報告:永井 亮宇(フェアトレード部・東ティモール現地事業責任者)

*本事業は、外務省「NGO連携無償資金協力事業」による資金や寄付金などにより実施しています。

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