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シエラレオネの現地活動ルポ

シエラレオネの現地活動ルポ

【シエラレオネ】中心部で豪雨被害、衛生環境の向上を目指す支援開始

2017.11.15

皆さんは、シエラレオネという国をご存知でしょうか?

西アフリカの大西洋岸にあり、ギニアやリベリアと隣接する共和制の国です。人口は約660万人。アフリカ圏でみると、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が2017年11月現在、支援活動を行なっているケニアやウガンダ、南スーダンと比べて小さな国です。シエラレオネは、1808年に奴隷制度から解放された黒人たちの移住地として、イギリスの植民地となった後、1961年に独立を果たしました。ところが、独立後もクーデターや長期にわたる独裁政治、1991年から1999年まで続いた内戦、隣国リベリアでの内戦などによって、大規模な難民が発生しました。 当時、私自身はまだPWJの一員ではありませんでしたが、設立からまだ数年しか経っていなかったPWJは2001年から2007年までの間、シエラレオネ国内で難民キャンプの運営にあたっていました。ピーク時は、1万人以上の難民を支援している状況だったといいます。

あれから10年余り。
今年8月半ば、豪雨がシエラレオネの首都フリータウンを襲いました。フリータウンの山間の地域で大規模な地滑りが発生し、下流にあった集落は洪水や土砂崩れによって、多くの世帯が家屋の崩壊や浸水被害に遭いました。私は9月初旬、PWJの初期調査チームの一人としてシエラレオネに入りました。

地滑りの現場に到着した時、最初に目に飛び込んできたのは、ごっそりとえぐられた大きな山。すでに雨はやんでいましたが、大雨や土砂崩れの爪痕を目の当たりにし、身震いしました。さらに、カニンゴ地区という下流の地域では、水源が土砂などの影響で汚染され、住民は清潔な水を確保できない状況となっています。周辺に住むある住民の方は「共同で使っている井戸に汚れた水が流れ込んでしまったから飲んだり、生活水として使ったりすることができなくなった。支援団体からもらえる水だけが頼りです」と語っていました。


【写真説明】土砂災害の爪痕/橋が流されたため歩いて川を渡る住民

現地のコミュニティヘルスセンターも、洪水被害で清潔な衛生環境を保てなくなっていました。また、避難所となっていた学校には、家屋が全壊したり、屋内に土砂が流れ込んだりして住めなくなった多くの人が身を寄せていましたが、ここの水源も被害を受けていました。こうした現状から、PWJは衛生環境の向上が急務だと判断しました。今後、洪水被害が大きかったカニンゴ地区の住民に対し、学校やヘルスセンターにおいて支援を展開していく方針です。衛生環境の悪化は、感染症の流行などを招く恐れもあります。一刻も早く、被災した人たちの安全を確保できるよう活動に取り組みます。


【写真説明】避難所で聞き取り調査をするPWJスタッフ たち/避難所の子ども達

シエラレオネ事業担当 ポーマン真理子

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