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熊本の現地活動ルポ

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【熊本地震】仮設団地でクリスマスイベントを開催

2016.12.28

熊本県では、仮設住宅がある15市町村に「地域支えあいセンター」が設置され、自治体が同センターの運営を社会福祉協議会に委託し、被災者を支援しています。仮設住宅では、生活支援相談員による訪問、支援団体との連携、高齢者の見守り、地域交流、自治会運営などを通して、コミュニティづくりが進められていますが、仮設住宅団地の規模や支援団体のサポートの有無によって、進み具合に差が生じ始めています。自治会長の中には、仕事と兼業で自治会の運営をしている人もいるため、「限られた時間の中で、住民間のコミュニティ形成をどのようにしていけばよいのかわからない」といった声も耳にします。

そこで、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)では、小規模仮設住宅団地(50~60世帯前後)の自治会支援サポートをおこなっている団体と連携し、コミュニティ形成を支援するイベントを共催することにしました。イベントを企画するにあたり、PWJは10月、住民のニーズの聞き取り結果をもとにどのようなイベントなら住民同士が話すきっかけになり、参加したいという気持ちになるかなどについて話し合いました。

住民からは「季節を感じるイベントで、少しでも楽しい思い出を子どもにつくらせてあげたい」「仮設は色が少なくて暗いから、玄関だけでも明るくしたい」「手を動かして何か作りながらなら、初めて会った人とも喋ることができそう」という意見がでたため、11月はクリスマスリースづくり、12月はクリスマス会を開催することにしました。

クリスマスリースづくりのイベントは、益城町の津森仮設団地、広崎仮設団地、安永仮設団地の3箇所の集会所で開催しました。イベントでは、ユニットハウス村避難所でもサマーリースづくりに協力していただいた講師を招き、世界に一つだけのオリジナルのクリスマスリースをつくりました。指先がうまく動かなくて困っている人に「こうするとやりやすいわよ」と話しかける人や、今まで話したことがなかった人とリースを見せ合って話し始める人もいました。

熊本
完成したクリスマスリース(安永仮設団地)

津森仮設団地の自治会長は「今まで集会所にこんなにたくさんの人が集まることはなかった」と住民同士の交流を喜ぶとともに、「何かしたかったけど、自治会の資金もないし、何をしていいかわからなかった」と自治会運営を手探りでおこなってきた苦労を語っていました。

PWJも協力して開催された12月の仮設団地でのクリスマス会では、PWJは、本部のある広島県神石高原町で運営しているアンテナショップ「マルクトプラッツ」のパティシエが手作りしたクッキーを提供しました。トナカイ、ツリー、サンタの形をしたクッキーを見て、「可愛いから食べるのがもったいない」と大事そうに手の上に乗せている人や、クッキーをツリーに飾りつける子どもたちもいました。クリスマスイベントに参加できなかった世帯には、戸別訪問してクッキーを配布しました。

熊本熊本

イベント終了後も、クッキーを食べながら談話する人々の姿が見られました。「まだまだ大変だけど、私たちのために楽しい時間をつくろうとしてくれる人たちがいると思うと、また明日から頑張れるよ」と話す人もおり、イベントはコミュニティをつくるきっかけにもなるとともに、頑張っていくための元気を与える場にもなると感じました。

PWJは、今後も被災者一人ひとりの声に耳を傾け、必要な人々に必要な支援を続けていきます。

熊本
イベント終了後、談話をする人々

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