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ケニアの現地活動ルポ

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【ケニア】難民シェルターの屋根の下で~カクマ難民キャンプ ~

2016.12.8

皆さま、こんにちは。海外事業部アフリカ担当の河合です。ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、ケニア北西にあるカクマ難民キャンプでシェルター(仮設住宅)建設を進めています。

カクマ難民キャンプは全部で4地区あり、計約16万人が生活しています。一番古いカクマ1と呼ばれる地区は、教育施設や病院も整備され、難民自身が経営する商店や携帯ショップ、食料品店が数多く存在しています。まるで一つの町のようです。キャンプ内では、子どもたちが元気に走り回り、私たちが訪問すると興味津々に集まってきました。ここで生活する難民はどんなところで暮らしているのでしょうか?カクマ1にPWJが建設したシェルターの使用状況を確認するため、キャンプを訪問しました。

カクマ
土でできたブロックを積み上げ、より頑丈になったシェルター

写真右奥の青い服の男の子は、数カ月前にPWJが建設したシェルターにお母さんと兄弟で入居しました。お父さんは南スーダンに残ったままです。最初は、柱と屋根だけだったシェルターでしたが、家族で力を合わせて土ブロックの壁を積み上げ、立派な「家」を作りました。「これから土を表面に塗ってもっと良くするよ。僕も手伝うよ」と、小学生ほどの歳に見える彼ですが、そこには、父親不在のなかで家族を支えようとする姿がありました。

ほかに、立派にデコレーションを施されたシェルターを発見しました。壁には四角や三角のオシャレな窓が取り付けられ、缶の花瓶が屋根から吊るされ、外には空き瓶で囲った花壇まで作っていました。内側には小さな部屋もあります。「大工だったの?」と入居者の青年に聞くと、なんと自分のセンスだけで作ったようです。彼のように試行錯誤し、建てたシェルターが立派な「家」のように変貌していると大変嬉しいです。

カクマ
難民のDIYにより変貌を遂げたシェルター

最後に出会った、スーダン難民のマリアムさん(20代女性)は、国内紛争が激しくなった南部の村から小学校低学年の息子2人を引き連れ、1週間をかけてカクマに辿り着いたそうです。「ここには住む場所から、食糧、学校もあり、子どもたちと生活ができます。ですが、夫やもう1人の子とは離れ離れになってしまい、私はこれからどうしたらいいか分からないです」と、涙を流しながら話してくれました。彼女は将来のために、今まで通うことができなかった中学校に通い始めているそうです。

今回の訪問では、難民自らの手によって、シェルターの改善・改築をするパワーを垣間見たほか、その一つ一つの屋根の下には、「難民」として、それぞれのストーリーがあるのだと考えさせられました。PWJはカクマ周辺にて難民向けのシェルター建設をはじめ、居住環境を整備する活動を継続しています。今後もPWJの応援をお願いします。

カクマ
子供たちはどこでも元気いっぱい!

※この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成や、皆さまのご寄付で実施しています。

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