モンゴル:現地活動ルポ

2008.07.03

ベルビストの子どもたちは元気です!

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)はモンゴルで、貧困や家庭の事情のために保護者のもとで暮らすことができない子どもたちの支援を続けています。2006年までは首都ウランバートルで児童保護施設「ホッタイル」を運営してきましたが、ホッタイル運営終了後も「ベルビスト・ケアセンター」(VCC)を通じて、VCCに子どもたちの生活や教育を支えています。VCCのスタッフからこのほど、元気で、意欲的に勉強に取り組む子どもたちの様子を伝える報告が届きました。

ベルビストのキャンプ場所(2006年撮影)ベルビストのキャンプ場所(2006年撮影)

ベルビストのキャンプ場所(2006年撮影)
(C)Peace Winds Japan

ウランバートルでは6月29日に投票が行われた国民大会議(国会)総選挙をきっかけに暴動が発生していますが、「子どもたちには、影響なし」とVCCスタッフ。子どもたちは、学校が休みになる6月10日から8月18日までの間、宿泊施設に滞在する「サマーキャンプ」に参加しています。

子どもたちはそれぞれ進級し、大きな子どもたちはやりたい仕事のイメージも出てきました。9年生を終えた子どもたちは「溶接工か配管工になりたいので、技術学校に行く」、「コンピューターや秘書業務を勉強する3年生のコースに進む」と考えているようです。大学で勉強を続けている子どももいます。

その他の子どもたちも英語や数学、コンピューターなどの学習をしていて、PWJが支援をしているなかで一番小さい子は幼稚園を卒業して、今度は1年生です。

PWJでは、今後も、自立支援や教育支援を含め、VCCの子どもたちの支援を続けていきます。

2007.06.21

ベルビストに移った子どもたちと再会

ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は1997年から2006年まで、モンゴルの首都ウランバートルで、社会の激変の影響を受けて、ストリートチルドレンとなってしまった子どもや貧困家庭の子どもを保護する施設「ホッタイル」を運営してきました。ソーシャルワーカーによる家庭調査や保護者面接の結果、入居していた子どもたちのうち39人は家族のもとへ戻ることができ、残る12人の子どもは高等教育支援や職業訓練を受けることができる「ベルビスト・ケアセンター」(VCC)に入居しました。PWJでは12人への支援を継続し、VCCとはメールや電話などで連絡を取り合ってきましたが、実際に子どもたちの様子を見るため、2007年5月、前モンゴル事業責任者の原田靖子と一緒にVCCを訪問し、子どもたちと再会してきました。

3階建てのVCCの建物広いVCC敷地内にある運動場

写真左:3階建てのVCCの建物
写真右:広いVCC敷地内にある運動場
(C)PWJ/Masami Oishi

ホッタイルの子どもたちが移ったVCCは、シベリア鉄道も発着するウランバートル駅の近くにありました。建物は3階建てで、施設内に広い運動場もあります。ホッタイルは何度も訪れましたが、私にとってVCCは初めて訪問。そんな私を入居しているたくさんの子どもたちが笑顔で迎えてくれました。手を引かれながら建物に入っていくと、すぐに清潔な給食室があり、その隣に食堂がありました。おいしそうなにおいが漂う食堂で多くの子どもたちが勉強をしていました。モンゴルの学校は学年別に午前の授業と午後の授業とに分かれているので、朝訪問したときは、午後に授業のある子どもたちが、熱心に宿題に取り組んでいました。このことからもVCCが教育に力を入れていることのが伝わってきました。本人の学力とやる気に応じて大学にも通わせてもらえるので、みんなの勉強にも熱が入ります。

出迎えてくれた子どもたち食堂で熱心に勉強

写真左:出迎えてくれた子どもたち
写真右:食堂で熱心に勉強
(C)PWJ/Masami Oishi

また、岐阜や東京などにある美容院「HIROIN」のスタッフの方も一緒にVCCを訪れ、入居している子どもたちのヘアカットをしてくれました。日本で活躍する“カリスマ美容師”のお兄さん、お姉さんたちに最初はおっかなびっくりだった子どもたちも、カット後は鏡の前でしきりに髪型を気にしたり、お互いの髪型をうれしそうに話し合ったりしていて、かわいらしかったです。

プロ美容師によるヘアカット

プロ美容師によるヘアカット
(C)PWJ/Masami Oishi

施設長のバットエルデネさんからは、VCCに移ってきた12人のうち、すでに1人が家に戻ることができ、もう1人も戻るめどがたったといううれしい報告がありました。モンゴル政府が子ども1人につき月額1万トゥグリグ(日本円で約1000円)の育児支援金を支給するようになったため、児童施設から子どもを引き取る家族が増えているようです。現在VCCに入居している約120人の子どもたちも例外ではなく、家に帰れるようになった子どもが増えていました。その一方、本当は子どもを育てられるような状況ではないにもかかわらず、家族が目先の育児支援金に飛びついて引き取ってしまうことがないかどうか、その判断が難しいという印象を受けました。

すっかり大きくなったバースンドルジ君

すっかり大きくなったバースンドルジ君
(C)PWJ/Masami Oishi

今回の訪問で、PWJのホッタイル創設当初から施設にいるバースンドルジという子どもと再会することができました。ホッタイルに来たころは体もすごく小さかったのですが、今では背も私より高くなり、声変わりもしていてすっかり青年になっていました。再会に喜び、その彼が反抗期になっていたのには少し驚かせられましたが、彼がホッタイルに入居してからもう10年もたつのに、いまだに自分の家に帰ることができないという現状にはあらためて考えさせられてしまいました。

PWJでは、VCCに移った子どもたちの支援を続ける一方、VCCとも協力しながら子どもたちが家に帰れるように家族への働きかけも続けていく予定です。

報告:大石雅美(PWJ国内事業部)

 

このページの先頭へ

あなたができる支援
たとえば3,000円でできること
寄付をする
ブックキフ(本を寄付する)
サポーターになる
ピースウィンズ
・ショップ
チャリティ参加でグアム旅行のチャンス

 

PWJ volunteer

ピースウィンズ
・ショップ

メールマガジン

アフガニスタン便り

PWJ統括責任者 大西健丞 ホームページ

スタッフブログ

Jwordクリック募金

NGO相談員