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イラン・イスラム共和国

2003年12月26日、イラン南東部ケルマン州でマグニチュード6.3規模の大きな地震が発生しました。当初数千人と言われていた被災者は徐々に膨れ上がり、2004年1月17日のイラン政府の発表では、死者約4万1000人、負傷者約3万人の
人的被害のほか、7万人以上が家を失ったとされています。ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)はこの大規模災害に対して、発生当日に緊急支援の実施を決定し、翌12月27日には第一陣の緊急支援チームが現地へ出発。スタッフが被災地に到着したとき、人々は崩壊した家のそばや親戚の家などで生活していました。寒暖の差があり、特に冬のさなかで夜の冷え込みが激しく、道端で避難生活している人々にとっては過酷な状況でした。




緊急支援チームの派遣と同時にPWJ東京事務局は現地のNGO関係者と協力し、即刻、支援物資の調達を開始。緊急に必要とされていた毛布とミネラルウォーター、ストーブを被災地に運びました。また、路上で生活を続けている被災者の住居として、テント500張をパキスタンより空輸。寒さと強風と激しい粉塵のなか、地震発生後5日目の12月31日には余震で揺れる被災地でのテント村の設営・運営を開始しました。テント村での緊急物資の配給に続き、市内の特に被害の大きい地域などでは、生活物資の配給も行いました。特に市内での支援活動時には、女性スタッフによるニーズ調査が実施されたことで、衛生用品や下着の配給など、必要性が高く、きめの細かい支援が実現しました。




1月下旬からは、震災を乗り越え、生活を再建する取り組みが始まりました。PWJは学校の再開を支援するため、学校用の内装や机・イスなどの備品が設置されたコンテナ教室を調達し、仮校舎として提供。提供予定の7校のうち、1月末までに1校が完成しました。また、今回の震災では、被災地周辺の建物の約85%が倒壊。今後の住居再建にあたって、より安全な耐震構造を持った建物が再建される重要性が認識されました。こうしたニーズにも対応するため、2004年度は、仮校舎の提供に加えて、
地元の建築関係者を対象とした地震対策のワークショップを開催する予定です。

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