|
|
東ティモール民主共和国
1999年の住民投票直後の騒乱を経て2002年に独立した東ティモールは、2004年6月の国連の規模縮小を前に、いよいよ自立に向かう時期にきています。しかし、それは決して容易なものではありません。何より、これといった産業のない東ティモールで、輸出に耐えうる産業を育成することが必要です。こうした背景のなかでピース
ウィンズ・ジャパン(PWJ)は、緊急時より関わっている地域で生産されているコーヒーに注目しました。
5月には、コーヒー事業の拠点であるエルメラ県レテフォホ郡レテフォホ村に事務所を開設。村在住の現地スタッフも増員し、まさに村の人々と一体となって支援活動を行う態勢を整えました。レテフォホ郡は、コーヒー栽培に適した山岳地帯の高地にあります。しかし、農民たちはこれまで外界から閉ざされ、独自の方法でコーヒーを栽培。輸出に向けた品質の向上や管理といった概念もありませんでした。このレテフォホ郡でPWJは、収穫、脱肉、醗酵、乾燥という精製過程における技術指導を行っています。収穫の際には赤い実だけを摘むことや、摘んだ実はなるべく早く脱肉すること、発酵した豆はムラなく乾燥させることなど、指導内容はコーヒー精製の基本事項。その甲斐あって、コーヒーの品質は著しく向上、コーヒー専門家からも高評価を得ることができました。
また、当初10世帯であったコーヒー事業の参加農家も、参加希望が相次ぎ、9月の収穫終了時には35世帯にまで増加。10月末には約2.5トンのコーヒー豆が、フェアトレード商品として日本に出荷されました。収穫を終えた後は、2003年度の活動を評価するワークショップを農民たちとともに開催。さらなる品質向上や生産量の増加に向けた話し合いを行いました。また、コーヒー農閑期の農業事業にむけた準備も開始。インフラ整備や人材育成、情報収集など、事業の土台づくりを進めました。2004年度以降は、自給用農畜産物の多様化に向けて、試験栽培の段階に入ります。レテフォホの大地で、どのような農畜産物を栽培、育成するのか、試行錯誤のなかで吟味しながら、一歩ずつ着実に進めていく予定です。 |
|