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モンゴル国

モンゴルでは毎年、地方から都市へ職を求めて移住する人が増加し、それが都市貧困層の拡大を招いています。そうした家庭の子どもたちのなかには、学校に通えない子どもや、貧困のために家を出て路上で生活する子どもも多くおり、その将来が危惧されています。こうした背景からピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)では、特に貧困家庭の子どもたちへの支援に力を入れています。首都であり、最も貧困層の集中しているウランバートルでは、子どもたちの保護・育成を行う施設、「ホッタイル」を運営。現在2軒ある「ホッタイル」では約40名のストリートチルドレンや貧困家庭の子どもたちが暮らし、衣食住・教育機会の提供を受けています。

4月からは、ウランバートルのストリートチルドレンを対象としたデイケアセンター事業を開始。子どもたちは自由に立ち寄って昼食をとり、シャワーを浴び、洗濯ができるほか、ソーシャルワーカーによるカウンセリングや家庭訪問、識字教育も受けることができます。この活動を通じて、一部の子どもが路上での生活から家に戻る、就職するなどの成果がありました。第三の都市エルデネットでは補習授業を行っています。モンゴルでは、中退した子どもが復学するためには、国によって認められた補習授業の履修が義務付けられています。しかし、エルデネットには国の運営する補習校が足りないことを受け、PWJは特に郊外の貧困家庭に焦点をあてて補習授業を展開。当初は2ヶ所での開催でしたが、地方からの流入人口の増加に応えるため、9月の新学年からは1ヶ所増やし、計3ヶ所での実施となりました。

しかし貧困問題に対しては、根本的な取り組みが困難なことも事実です。2003年度に一定の成果をあげたデイケアセンターも、子どもたちの路上生活を支援するに留まり、近隣住民の理解も得にくいことから、2004年1月に一時休止。改めて調査を行い、事業計画を見直したうえで再開する予定です。都市部での活動だけでは都市貧困層の増加を防ぐことができない、というジレンマもあります。そこで今後は、都市部での支援活動と連動して、地方での貧困対策も強化したいと考えています。



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